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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第33章 命の恩人
 私が本当のお父さんのことを聞くためにお母さんに会いに行ったって言ったら、お父さんはどんな反応するのかな……。ショックを受ける? ずっと私に隠してきたんだもん、きっと何か理由があるんだよね……。でもそれを話してしまったら、私は水嶋家に居られなくなるかもしれない……。


「陽菜……」


 じわりと涙が溢れてきた。過去のお父さんに『浮気相手の子供なんて愛せれるわけがない』と言われたのに、どうして私はお父さんの愛が欲しかったんだろう……。


 今まで偽りの愛だったかもしれないのに、本当に愛されているような感覚に陥ってしまって、お父さんを愛してしまったなんて……。


 ……終わらせなきゃって思ったのに、本当はまだお父さんに愛されたいと思ってる。本当のお父さんじゃなくても、今までみたいに水嶋家の家族でいたいって……。


「陽菜、愛してるよ」

「……っ!」

「洋子に何を言われたのか、たいていは察しがついている。だから今、陽菜に伝えたい。言わせてほしい。私はずっと、陽菜のことを愛してきたんだ」

「……お父さん……」


 私はお父さんに振り返り、お父さんのまっすぐな瞳を見つめ返した。





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