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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第33章 命の恩人
 瀬名さんの善意が痛い。瀬名さんは私がお父さんと親子喧嘩したと思ってるのかな? 子供を心配しない親なんていないと言える環境にいて羨ましいと思った。心配どころか、存在を否定する親だっているのに……。


 その時、ドアがノックされたあと、看護師さんが入ってきた。


「良かった、目が覚めたのね! 体調はどう? 気持ち悪かったりしない?」

「大丈夫です」

「それは良かったわ。あ、点滴変えるからちょっと待ってね〜」


 私は看護師さんが点滴を変えるのを黙って見た。


「起きてびっくりしたでしょう? あなた、熱中症で意識を失って倒れちゃったのよ。気づいた方が救急車を呼んでくれたの」

「看護師さん、この方のご家族には連絡致しましたので、診察の方よろしくお願いします。陽菜さん、私は社長を玄関まで迎えに行ってきますね」


 瀬名さんはそう言うと、個室から出て行った。


「あなたを助けたのは大企業の社長さんらしいわ。あなたのことが心配で、さっきの方……秘書をつけたらしいの」

「私、いろんな人に迷惑をかけてしまったんですね……」


 私のことなんてほっといてくれても良かったのに……。





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