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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第17章 家族旅行(3)
「……な……、……陽……菜……」


 だれ? すぐそばで声がする……。
 私の名前を優しく呼ぶ声が耳に響く。
 

「起きなさい、陽菜」


 私はハッと目を開いた。顔を上げると、目の前にお父さんがいて、眉を下げて私の顔を覗き込んでいた。


「……お父さ……」


 その時、お父さんの身体からフワッと香水の香りがした。この香りは前にお父さんから匂った香りと似ている。


「陽菜……、どうしてこんなところで寝ているんだい? 部屋にいないから心配し」

「お父さんの嘘つき!!」

「!」

「私だけで満足してるって言ったくせに、どうして静江さんとするの!? どうして子種の同意なんかするの!? どうしてっ……」


 私はずっとお父さんに言いたかったことを吐き出した。でもこんな責める言い方はしたくないのに、もっと冷静に話したいのに、止まらない。


「……静江さんから聞いたんだね?」


 お父さんは「ふぅ…」とため息を吐くと、フッと無表情になった。




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