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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第17章 家族旅行(3)
「うっ……、うぅっ……」


 部屋を飛び出した私は、ロビーのトイレで吐いてしまった。


「はあっ、はあっ……」


 苦しい……。苦しくてたまらない……。誰か……これは悪い夢なんだと言ってほしい……。これは現実じゃない、夢なんだって……。


 ケータイを見ると、深夜二時だった。トイレから出ると辺りは静まり返っていて、ロビーに誰もいなかった。フロントには電気がついてるけど、スタッフの人はいない。


 私はふらふらと歩いてロビーのソファーに座った。ケータイの画面をスクロールして、真人お兄ちゃんに電話してみる。


 真人お兄ちゃんの声が聴きたい……。
 真人お兄ちゃんと話して安心したい……。


『もしもし?』

「……真人お兄ちゃん!?」

『は? あんた、誰?』

「えっ……」


 よく聞けば、真人お兄ちゃんの声じゃなかった。それになんだか騒がしい……。


『あ、なんだこれ、真人のか? 間違えたわ』

「あっ、あの! 真人お兄ちゃんいますか!?」

『真人? 真人は隣の部屋にいるけど、たぶん今は出られないと思うよー?』

「え、どうしてですか……」

『彼女とセックス中だから!』

「!」


 私は電話を切った。





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