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大きなクリの木の下で
第5章 拉致監禁

気を失った美代子を乗せたまま、彼女の車を運転して夜の闇をかっ飛ばす。
「おいおい、スピードには気を付けろよ
今、ポリに捕まったらヤバいぞ」
「わかってるって、そんなヘマはしないさ」
彼らは以前から目をつけていた廃工場の空き地に車を乗りこませてエンジンを切った。
工場群のこの辺りは、夜ともなると人がいなくなり、
静寂と暗闇が周りを支配していた。
「さあ、お嬢さん着きましたよ
これからあんたは俺たちのおもちゃになるんだよ」
「モタモタすんなよ!早く女を工場の中に連れ込もうぜ!」
一刻も早く女を犯したいと男たちの股間はすでにテントを張っていた。
「おい、こんないいものを見つけたぜ!」
男の一人が工場の片隅から簡易マットを持ち出してきた。
「おっ!いいじゃん、いいじゃん」
巻き上げていたロープを切るとちょうど畳一畳ほどの大きさだった。
もうずいぶん使われていない工場の床に埃が舞い上がる。
広げたマットも所々に油のシミが浮いていた。
「お姫様を寝かす訳じゃねえんだからそれで充分だろ」
汚れたマットに美代子を寝かせると、ようやく彼女が目を覚ました。

