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大きなクリの木の下で
第1章 初めて見せた弱さ
「じゃあ、私ったら酔っぱらってあなたに介抱してもらっていたの?」
「はい、そうです」
「で、三人の暴漢をあなたが一人でやっつけたというの」
「はい、まあ…そうですね」
「そこのところだけは信じがたいわね」
「僕、こう見えても格闘技をやっているんです
まあ、ランキングは下の下ですけど」
「嘘をつくなら、もう少し信憑性のある嘘を言いなさい」
「本当ですってば、体を鍛えているんです」
格闘技をしてるというのなら、静香が繰り出したビンタなど軽くかわせた筈でしょと言うと
「それはその…雨宮さんのその…下半身に見とれていて…」
そう言われて、ようやく下半身がスースーしていたことを思い出して、改めて自分の下半身に目をやった。
ショーツがあるべきところにない…
そこには可愛い陰毛をさらけ出した股間が丸見えになっていた。
「きゃっ!!」
静香は自分の姿に気づき、慌てて膝を抱え込んだ。
その態勢は結果として女の大事なところを両足首の隙間から覗いている。
「うわっ!」
竹本は見てはいけないと、しっかりと目をつむった。
眠っている女性の股間ならば覗き見ることはできるけれど、
こうして起きている女の股間は見ることが出来ない。
体格的に女性をくみしだく事は容易いけれど、
レイブまがいに女性を抱くなんてスポーツマンとしてもっとも下劣な行為だと彼はわきまえていた。

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