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第2章 28歳　大学職員

棒立ちに立ち尽くしているパパの両腰骨にしがみ付き、そのまま顔を陰茎に近づけていった。

パパが私の頭を引き離そうとするがはっきり抗う。
何か言っているけれどよく聞こえないふりをする。
沈黙を保ったまま唇を大きく開き、舌を根元から突き出して、反り返って露わになっている陰茎の裏側を下から上へ舐め上げてゆく。
かすかにパパが呻き声を漏らす。

知識があったわけではない。
純粋に衝動的な行動だった。
進んでそうしたい、と自然に思えての行為だった。

根元から先端へ、全体をゆっくりと舐め回す。
ソフトクリームを食べるしぐさのようだった。

掌に伝わるパパの腰肌のざわつき。
かすかに震え出してもいる。
見上げるとパパは小鼻を膨らませて私の口元をじっとり見下ろしていた。
私の行為を止めようとする意思はもう感じられなかった。

座って
今度は私がパパに浴槽の縁に腰掛けるよう促した。
よろめく足取りでお尻が据わり、跪いた私の眼下にそそり立った先端の脈動。
覆い被さるようにして私はその先端を柔らかく咥え込んでいった。
パパも抗わない。

私は自身の行為にすっかり酔っていた。
口中に含んだ先端を、舌で丸め込むようにして転がしてみる。
思いきって頬張ってみても大き過ぎて全体は咥え込めない。
余った根元部分は指先で優しくなぞるようにしてみた。
そそり立った怒張が私の動きに同期するように脈動し、そのたびに私の脳髄に甘美な痺れをもたらしてくる。

パパが堪えきれない溜息のような息遣いを時折漏らすようになった。
見上げてみると引き結ぼうとする唇が震えながら緩む、その刹那に聞こえる音だった。
視線が合い、少し怖い表情になっているパパに、私はにっこり微笑んで見せた。
自身が与えられた激しい歓喜を思い、パパにも同じ衝動を味わってほしいと強く望んだ。

パパの手が跪いている私の乳房に伸びてくる。
せわしない、荒々しい手つきで双肉を交互に揉みしだく。
時折指先が突端を乱暴に嬲る。
込み上げる衝動を指先で伝えてくるように。
いつしか私は、触れられてもいないまま内腿に蜜液を溢れ出させていた。

I'm gonna...！
パパが何か口走り、私の頭を両横からむんずと掴み、引き剝がす。
後から知ったことだが、射精の感覚が込み上げてきて思わず出た言葉。
上体を起こされ、呆然とする私の胸元に。
温かい飛沫が迸った。