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男の妄想エッセイ
第2章 童貞による童貞のための
官能小説が売れない、読まれない、衰退している。とある官能作家から、そんな話を聞いた。

その情報を裏付けるように、そのジャンルの老舗出版社の官能レーベルも次々に(ひっそりと)廃止されている。

斜陽なのは、いわゆる昔からの官能小説だ。近年に現れた「なろう系」みたいな軽いノリの、たとえば「転生したらクラスで一番の美少女を俺のものに」とか「催眠術でハーレム!俺だけの楽園でやりまくる」みたいな、男のロマン爆発の都合の良すぎるストーリー展開をする官能小説はウケているらしい。ラノベのようなタイトルだが、あのフラン○書院すらも、以前からこのようなライト路線にシフトしている。

リアルな官能がモットーの私としては、転生やらチートやら催眠やらで女性をモノにするのは、イマイチ、合わない。そこに至るまでのストーリーが無いからだ。ただヤルだけの、セックスシーンだけがエロくても、それは官能ではない、と私は思っている。

という私の見解を件の官能作家へ述べたところ、こんな答えが返ってきた。

「ベテランの大御所作家は別にして、最近は童貞の作家が多いんです。恋愛経験も無いから、女性と仲良くなる方法も、さらに恋人関係からのセックスに至るまでのプロセスすらも、経験が無いからわからないし書けない。だからすべて妄想なんですよ。アダルトビデオとかエロ小説とかを参考に妄想をプラスしてセックスシーンは書けますけど、男と女の恋愛ゲームみたいなのは無理なんです」

プロとはいえ、童貞の作家が妄想のみで書いたリアリティの薄い官能小説がなぜウケるのか? という私の疑問は、

「読者も童貞だからです。昨今は男の童貞率が高いという統計もあります。女性と付き合ったことが無い、結婚もしない中年男も多いですよ」

と言われ「なるほど」と納得した。

いや。
違う。
それでいいのか男たち?
恋愛や男女の機微のリアルを知らずして妄想だけでいいのか?

まあ、童貞の作家を見分ける方法はわかったが。

・まとめ
セックスのリアルは、転生やチートでは決して無い。
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