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第20章 ゴルフ同好会

とはいえ、今は合わせるとき。黙って様子を見ていると、

「教えるというのは、苦手だけど、一緒に練習して、気が付いたことを伝えるくらいなら。でも、メンバーをサラン以外は誰も知らないから。伝えられるかな」

と、心配そうな実雅子。たしかに、実雅子は人見知り。それはサランにもわかった。

「大丈夫よ。わたしでも親しくなれているから」

サランは人見知りではない。反対のズケズケ系。何でも誰でも言ってしまうタイプ。それは実雅子も知っていた。

「考えてみるわ。よかったらメンバーのことを教えて」

と、話す実雅子。

「そうね。わかったわ。あとでメンバーのことLINEで送るわ」

と、話して、その話から話題を変えたサラン。



カフェで話を終えて、ランチに誘ったサラン。でも、実雅子が、

「ごめんね。ちょっと行くところがあるから」

と、断った。

「わかったわ。で、さっきの話のメンバーのことだけど、LINEで送るからね」

と、サランが言って、別れた。


サランがグループLINEに、

　　　　「メンバーの情報を送ることになったけど、そっちで決めて」

と、メンバーに伝えた。急遽、ランチのタイミングで集まれるメンバーだけ集まることに。集まったのは、重村、反町、関、佐藤の四人と、サラン。サランの夫の清水志温と、斎田慎太郎は仕事の関係で参加不可。

「メンバー情報か。さすがに、男ばかりだとまずいだろ」

と、重村が言うと、

「それはそうですね。サランさんだけでは無理がある」

と、反町。

「うちの妻で良ければ」

と、関が言うと、

「同い年だしいいかもな」

と、反町が答えると、

「うちの娘も参加させるか」

と、重村が話し、

「それなら、うちの娘も」

と、反町と合わせると、

「関さんの奥さんと、重村さんの娘さん、反町さんの娘さんに、サランさんで、４人ですね」

と、佐藤が数え上げた。

「男性は、重村さん、反町さん、斎田さん、関さん、清水さん、俺ですから６人」

と、さらに数え上げる佐藤。

「ゴルフの経験値は？」

と、聞いたのはサラン。

「そこも重要だな。愛好会なのに、経験ゼロだとおかしいし」

と、合わせる反町。