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わたしの日常
第4章 S川さんとの交流
 それでも義父はどこか楽しそうである。わたしもあの男女と縁がこれきりで切れるのはもったいないと思った。その日の夕方、義父は返信を書き上げた。

 「こんなふうに書いてみたんだが、ちょっと読んでみてくれるかい」

 『拝啓 S川Y男様 このたびは早速に〇〇温泉での写真をお送りいただき誠にありがとうございました。私共も旅の思い出を写真に残すというようなことには思ってもおりませんでしたが、同宿のご縁からご厚情を賜り感謝しております。大切に保管したく存じます。
 撮影の腕前をお褒め頂きましたが、小生はただお渡し頂いたカメラのシャッターを押したまでのことで、写真の出来栄えがよかったとすればカメラの性能と現像が巧みでいらっしゃったものと思っております。ただ、旅の思い出をつくるお役に立てたこと誠に光栄と存じております。私共もわずか一泊二日でしたが、日常を離れて小旅行を愉しむことができました。お二人も翌日もお泊りになって存分に愉しまれたであろうこと、お送りいただいた仲睦まじいお写真を拝見して改めて感じた次第です。同好サークルの雑誌にも投稿されているとのこと、ご紹介いただければ購入して作品も拝見いたしたく存じます。
 既に御察しのことと存じますが、連れておりましたのは家内ではなく、さりとて赤の他人でもなく、ただ小生にとりましては今やかけがえのない連れ合いのようなものでございます。この際申し上げれば当方もわりない仲であるのは同じでありまして、猶更お二人には親しみを覚えるところです。此方といたしましても、S川様とのご縁が続くことを願っております。
 湯船でもお話ししましたが、今回の旅行は連れ合いの娘が修学旅行に出かけた機会を捉えたものでありました。そのような機会はなかなかありませんが、是非、再会を果たせることを願っておりますし、撮影のお手伝いもできれば幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。末筆ながら、お二人のご健勝を心よりご祈念申し上げます。敬具』
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