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続・白昼夢
第2章 メッセージ

私は暫く湯船に浸かりながら身体を温めていた。
身体が十分に温まったのでそのタイミングで湯船から上がった。
バスタオルで身体に付いた水滴を拭った。
下着を履き、部屋着へと着替えると部屋に戻った。
そして、ドレッサーの前の椅子に腰かけて座った。
鏡に映る自分の顔を見て化粧水をコットンに含ませて顔全体に滑るように伸ばしてゆく。
ちょっと太ったように感じたのは気のせいだろうか。
ドライヤーで髪を乾かし始める。
ドライヤーの心地よい暖かさを感じていた時だった。
ファンが回転する音を聞いて思い出したのだ。
メッセージをくれた人の名前を。
そう、あれは彼だった。
私はドライヤーを止めると自分のスマホを開きメッセージの相手の名前を確認した。
そこにはこう書かれてあったのだ。
『古川裕太』
そう、2024年の残暑厳しい9月にSNSの掲示板で出会った彼だったのだ。
私に何度も潮を吹かせてエクスタシーを迎えさせた彼だった。
『お久しぶりです…お元気ですか?』
何故、今頃になってこんなメッセージを送って来たのだろうか。
そう、思わずにはいられなかった。
メッセージに返事を返すべきかどうかを考えたが、先に髪を乾かす事にした。
急いで髪を乾かしたのを覚えている。
そして、古川に返事を書いた。

