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1995 Winter 俺の初体験の相手は32歳
第9章 目覚めの69
バスタブに湯張りをすると、そこに洗濯用洗剤を入れて、シーツを入れていく。慣れた手つきだった…。

俺が見ていると、

「何を見ているの?」

と、微笑みながら尋ねた美濃里。

「手際がいいなって」

俺が答えると、美濃里は、

「女ならだれでも、手際よくできるわ。生理のときに、血の海になることもあるから」

と、笑った…。そうなのか…。初めて知った事実だった…。

洗い終え、洗濯機に入れて脱水をして、パジャマを着て、自室に戻って、服を揃えて、俺の部屋に運んで、ベランダの物干し竿にピンチでシーツを干した。

パジャマからルームウエアに着替えた美濃里は、手早く、自室から持ってきた野菜や肉、タマゴを使って、料理を作っていった…。俺の部屋にあった袋ラーメンも活用して…。

水を片手鍋に入れて、沸騰すると袋ラーメンを三袋入れて、茹で上がると水分を切って、キッチンにあったカレーライス用の皿と、丼に入れた。

豚肉と白菜、葱、玉葱、人参、モヤシ、木耳を炒め、袋ラーメンの粉末を掛けて、醬油、オイスターソース、胡椒などの調味料を入れて、最後に水溶き片栗粉を回しかけて、加熱…。

それを、麺が入った皿と丼に掛けた…。

「肉野菜炒めラーメンよ」

そう言いながら、リビングルームのローテーブルの上に運ぶ美濃里。換気扇を回していたが、肉野菜炒めの香りが、すでに室内に広がっていた。

昨晩の忘年会の食事以来、何も食べていなかったからというだけでなく、実際に、美味しかった…。

「昨日、買ってきてくれたデザートを食後にいただきましょう」

美濃里が俺に話していた…。一応、高校時代にはカノジョもいた時期もあったが、料理を作ってもらった経験はなく、飲食店を除くと母親以外の女性が作った料理を初めて食べる経験だった…。その意味でも、俺にとって美濃里は、特別な存在だった…。

肉野菜炒めラーメン…。栄養価も高そうだった。それに美味しい。

食後に、エクレアやシュークリームをデザートとして食べた…。

他愛もない職場の人たちの話や、学生時代の話、家族の話…。こんな話までという内容も多かった…。まさか、美濃里と、こんな話をする日が来るとは、24時間前には思ってもみなかった…。人の人生は、何が起こるかわからないと思った…。
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