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微熱に疼く慕情
第2章 【動き出す熱情】

(俺の望んだ結果になっているか?)
ドクン…!と心臓が跳ね上がる
勿論、明島さんからで……
今、会っているのは知っている
本当は何処かから覗かれているんじゃないかと
思えるほどのタイミング……
録音も止めた
私は……どうするべきなの……?
目の前のシュン…とした黒崎さんに何を言うの?
「その、こんな事言えた立場じゃないけど、明島さんとは切れないで欲しい、俺の事は記憶から消し去ってくれて構わないから……忘れてなんて、無理かな、本当ごめん」
あれほど気品高く、自信たっぷりに腰を振り落としていたあなたが……最後は首絞めセックスで射精したあなたが……明島さんに盾つけないのは私と同じ
この人を手放せなくして、溺れる私を見たいんでしょ……
一華…って耳元で囁かれたみたい
明島さんが私を呼べば次の指示がやって来る
さぁ……言ってごらん、してごらんって……
誓約書、目の前で破くなんてどうかしてる
驚く黒崎さんをソファーに押し倒して、私からキスすれば……
きっと明島さんの望んだ結果になるんですよね…?
「い、一華ちゃん…!?」
「何も言わないで……」
再び唇を塞いで舌を絡ませ合った
徐々に膝へと乗り上げる
「良いの?」って聞かないで
もう黙っててよ
角度を変えて唾液を啜る
コートも脱ぎ捨てた
ニットの上から胸に触れてきたからそれも脱ぐ
こんな、初めて来た黒崎さんの個人事務所で……
舌を絡ませながらシャツのボタンを外して、
見えた乳首にしゃぶりつくの
「あぁっ……一華ちゃんっ」
硬くなっている下半身にも触れる
「もう勃ってる、厭らしい事考えてたんですか?謝ってたくせに」
「ち、違うんだ、一華ちゃんのキスでこうなったんだよ」
「嘘つき……」
何度も重なる唇……
鍛え上げられた身体にうっとりしてしまう

