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微熱に疼く慕情
第2章 【動き出す熱情】





どうしよう………怖い
怖いはずなのに、私の足は、裏口からではなく
正面玄関から出てしまう
明島さんの顔が立たないからだ
そう言い訳して、前に停まっている車に一人佇む姿が目に入る
すぐに、それが黒崎さんだとわかった
二度と忘れない顔……
車から降りて来て私の元へ駆け寄って来た



「急にすまない、明島さんに無理言った」



ほとんどが退勤してるから他の社員に見られる事もないけど会社前はやめて欲しい
俯いたままだと失礼だと思い、顔を上げる
澄んだ目が私を捕らえて、また捕まってしまった



「何ですか…?私は、話す事はないです、会いたくも…なかったです」



口が勝手に喋っちゃう
身を守る為だ
怯えてるんだってわかってもらえればこの人も強く出れないと思う
明島さんは、そういうのを嫌う人だから
全て、私の意思で動くように尊重してくれてきたから……



「場所、変えたいから乗ってくれる?」


「い、嫌です……」


「会社から人、出て来てるけど」



え?振り向くとまだ残っていた社員がチラホラと出て来ていた
しまった、こんなところ見られたら……
「わかりました…」と車に乗ってしまいました
すぐに出てくれて助かった
何処に向かうんだろう……
見知らぬ道……



「あの、何処に…?」


「事務所……俺、個人のね」


「え…?」



向かう車内で黒崎さんは改めて身分を打ち明けてくれた
明島さんの企業する会社で公認会計士として在籍しているのだそうです
凄い……頭のキレる人だとは薄々感じていたけどやっぱりそうだった



「そんな警戒しないで、この前は本当にごめん、軽率だった……どうしても謝りたくて」



絶対ウソ……セックスしてた時と態度が変わり過ぎてる



静かに停車し、助手席側を開けられる
ゆっくり降りて、見上げたビル




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