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微熱に疼く慕情
第4章 【錯乱していく激情】







渇いた心がそれぞれ形の違う愛に導かれるように
交わり、甘い痺れを知った
その心が潤ったかどうかはまだ定かではない
だから蜜を求める
激しい衝動に恋い焦がれるのだ



それら全てを持ち合わせているのが
私の中では断トツで一番色気に溢れたこの人しか居ない



「どうした、一華?こっちへおいで」



たった一言のメッセージで全ての時間を預けてしまう
呼び出されたホテルの一室で私の足が竦むのは
明島さんだけだと思っていたから
扉を開けて出迎えてくれたのは黒崎さんだった
また……3Pするんですか?
もう身が保つかわからない



部屋の奥でバスローブ姿の明島さんは1人掛けソファーに座っていた
「そんな強張らないで」と後ろから黒崎さんが肩に触れて前へ押し出される
あと数歩で明島さんの目の前だ



「一華?疲れてるのか?」


「……いえ、大丈夫です」


「顔をよく見せて?」



俯き加減だった顔を上げると、大好きな明島さんと真っ直ぐ目が合った
やっぱり格好良い
ニッコリ笑う目尻のシワまで素敵



「怖い?するのやめようか?」



咄嗟に首を振る
此処に来たのは自分の意思
明島さんに会いたくて仕方なかった
顔を見ただけで本当は濡れてる



「じゃ、おいで、近くで顔見せて」



手を差し伸べてくださり、やっとの事で足が動いた
ゆっくり近付いて手を握られたら
着ていたコートのウエストリボンを解かれた
黒崎さんが脱がせてきて預かってくれる
あれから黒崎さんとも会わずじまいだったので
少しだけ距離があいてしまったのかな
明島さんの前だから余所余所しいのかも



ワンピース姿の私を上から下まで見つめられ
何だか透視されているみたいでキュンとおまんこが疼く
手は引かれたまま、膝の上に座らされた





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