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微熱に疼く慕情
第3章 【甘く麻痺していく心情】

「そうなんですよ、ウエストに紐があって良かったです」
「うわ〜萌え袖じゃん、ヤバ…」
「萌え袖?これ?」
あざとさなんて幾らでも出せるんですよね、私って……
自然とボディータッチもしちゃうし
真っ直ぐ目を見て話せる
聞き上手にもなれちゃうの
でも私からはしませんよ…?
先輩から来てもらわないと成立しないので
いざとなったら恥ずかしいですか?
さっきの勢い、何処に行ったのかなぁ〜?
「あ、このワンちゃん、可愛い、ご実家ですか?」
部屋に飾ってあったトイプードルの写真を見つける
「うん…」って心あらずな返事だから振り返ると
今日の昼間と同じ顔した先輩が腕を掴んできてる
「へぇ〜私も昔、実家でワンちゃん飼ってて、柴犬だったんですけど…」
えぇ………このタイミングでキス〜?
何処でスイッチ入ったの?
それとも私が交わしてた感じ?
もう……足並み揃ってないですよ?
でも、昼間よりかは優しいキス……
私より先にトロンとしちゃって可愛いですね
「ベッド……連れてって良い?」
「……はい」
余裕がない先輩も嫌いじゃないです
犬の話は後で…って言っててウケる
ベッドに座って両手握られ、
「ハァー、家に橘さんが居る…あ、一華が居る」と私の手を頬擦りする
「はい、私も隼人さんの家だぁ〜ってドキドキしてます」
「本当に?可愛い」
「隼人さんも、可愛い」
「え、俺?可愛いはちょっと…」
「え〜だってさっきからソワソワしてるし……なかなかキス、してくれないし」
「あっ……もう、あざといぃ〜」
「んふふ、こんなに焦らされるとは思わなかった」
「ごめん、もう、良いっすか?」
先輩の緊張感が伝わってくる
実は慣れてない系で好印象
貴重なイケメンかも……
「はい……」

