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夜に咲く名前のない恋人達
第5章 初体験
唇が離れると同時に、ルカの唇がぷりんの耳元で囁く。

「可愛い……」

甘い吐息混じりの声に、ぷりんの胸が高鳴っていく。

ルカの唇が耳たぶに触れ、耳を甘く唇で咥えられた瞬間、ぷりんの肩がビクッと震えた。

「んぅっ……」

「へぇ……敏感なんだ?」

くすっと笑いながら、舌先を耳の中へ押し込んでくる。

「んぁ……んぅ…………くすぐったいよぉ……」

ぞくりと背筋が震えるぷりんは、誤魔化すように笑い、ぎゅっとルカの服を握りしめた。

「ルカくん……」

小さく名前を呼ぶと、ルカは顔を上げてぷりんを見つめる。

「ん?」

「大好き……」

恥ずかしくて、真っ赤に頬を染めているぷりんは、素直な気持ちを伝えた。

するとルカは、また一瞬だったが、顔をしかめたような気がした。

「……ほんとに可愛い奴……」

ルカはそう言ってから、ぷりんのジャージ越しの胸を、ゆっくりと焦らすような、柔らかい手つきで、撫で回していく。

恥ずかしくて、何をすればいいのかわからないまま、ルカの胸を愛撫する手に、両手を重ねていた。

「……緊張してる?」

「うん……少しだけ……」

「そっか……」

ルカは囁くように言いながら、首筋へとキスを落としていく。

「んっ……んん……」

くすぐったさと、感じたことのない甘い感覚に、ぷりんは自然と鼻にかかるような吐息が漏れた。

「可愛い声出してんじゃん?」

ルカらしい意地悪な質問に、ぷりんの顔がさらに熱さを感じる。

ルカくんのキスは優しくて……

蕩けちゃいそう……
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