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夜に咲く名前のない恋人達
第4章 ルカへの想い

ルカはふっと笑って、夜空を見上げた。
「俺が本気でアイドルのファンになれるわけねぇだろ?」
「なんで?」
「ホストはさぁ。女を夢中にさせて金を引き出すのが仕事なんだよ?女を好きになったら終わりなんだよ」
「終わり?」
「そうだよ……」
ルカはポケットからタバコを取り出し、唇に咥えて火をつける。
「それに俺がファンになっちまったら、お前の夢を壊しちまうかもしれねぇからな?」
その言葉が、ぷりんの胸に鋭く突き刺さった。
「私の夢……」
心結ちゃんみたいに、みんなを元気にできるアイドルになること。
ホスト通いのアイドルが、追ってはいけない夢。
ルカの言ってる事もわかるが、恋愛なんて理性でなんとか止められるものでもない。
ぷりんはジッとルカを見つめたまま、言葉を探していた。
「まだ何かあんのか?」
「……私はルカくんが好き……ホストとしてじゃなく、
本気の……好き………………なんだよ……」
今にも泣きそうで震える声だったが、勇気を出して今の気持ちを伝えた。
その瞬間、ルカの目がピクリと動いた。
「……俺のこと……試すなよ」
ルカはそう言って煙草を吹かすと、ぷりんに背を向ける。
「いっぱいファンができて良かったな。もう俺から卒業しろよな?」
「えっ……」
姫先輩の言う通りだ……
私のファンを増やして、もう会わないつもりだったんだ……
ぷりんをその場に残して、店から反対の方向に歩いていくルカ。
「じゃあな、ぷりん」
歩き去る彼の背中が、今までで一番遠く感じられた。
私がアイドルだから……?
それとも私の事を、本当に妹としか見てなかった……?
答えが見えないまま、ぷりんは涙に滲んだ視界で、ルカの背中を眺めていた。
「俺が本気でアイドルのファンになれるわけねぇだろ?」
「なんで?」
「ホストはさぁ。女を夢中にさせて金を引き出すのが仕事なんだよ?女を好きになったら終わりなんだよ」
「終わり?」
「そうだよ……」
ルカはポケットからタバコを取り出し、唇に咥えて火をつける。
「それに俺がファンになっちまったら、お前の夢を壊しちまうかもしれねぇからな?」
その言葉が、ぷりんの胸に鋭く突き刺さった。
「私の夢……」
心結ちゃんみたいに、みんなを元気にできるアイドルになること。
ホスト通いのアイドルが、追ってはいけない夢。
ルカの言ってる事もわかるが、恋愛なんて理性でなんとか止められるものでもない。
ぷりんはジッとルカを見つめたまま、言葉を探していた。
「まだ何かあんのか?」
「……私はルカくんが好き……ホストとしてじゃなく、
本気の……好き………………なんだよ……」
今にも泣きそうで震える声だったが、勇気を出して今の気持ちを伝えた。
その瞬間、ルカの目がピクリと動いた。
「……俺のこと……試すなよ」
ルカはそう言って煙草を吹かすと、ぷりんに背を向ける。
「いっぱいファンができて良かったな。もう俺から卒業しろよな?」
「えっ……」
姫先輩の言う通りだ……
私のファンを増やして、もう会わないつもりだったんだ……
ぷりんをその場に残して、店から反対の方向に歩いていくルカ。
「じゃあな、ぷりん」
歩き去る彼の背中が、今までで一番遠く感じられた。
私がアイドルだから……?
それとも私の事を、本当に妹としか見てなかった……?
答えが見えないまま、ぷりんは涙に滲んだ視界で、ルカの背中を眺めていた。

