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夜に咲く名前のない恋人達
第2章 ホストクラブデビュー

困惑するぷりんの頬を、ルカが指先で軽く突っつく。
「そういうのは、好きな人とするもんだろ?」
「……あっ……!」
一瞬で顔が熱くなるぷりん。
だって、ルカくんは……
私を処女だってバカにしたり、下ネタを言ってからかったりするから……
軽いノリでそういう事をする人だって思うじゃん……
一人で緊張して……バカみたい……
「……そっか……好きな人とするものだよね……」
残念そうなぷりんに、ルカは悪びれることなく、にこりと笑う。
「ちょっと好きだから、おでこにキスしちゃった」
「ちょっと好き?……嘘ばっかり……」
「俺はホストだけど、嘘つきじゃないよ?」
「それ、信用してもいいんですか……?」
ぷりんがじっと見つめると、ルカはほんの少しだけ真剣な表情になった。
「……どうだろうね?」
曖昧に言葉を濁して、エレベーターが静かに開く。
「ほら、もう着いたよ」
そう言って、何事もなかったかのようにエスコートしてくるルカに、ぷりんは安堵した表情を見せた。
ルカくんはホスト。
お客さんを楽しませるのが仕事。
だから、さっきの優しさも、全部お仕事。
そう思わなきゃ、いけないのに……
ドキドキする気持ちが、まだ収まらないのは、きっと、ルカくんが「嘘つきじゃない」って言ったから。
ちょっと好きって……
それでも嬉しい……
「今日はありがとう。明日からアイドルとして、頑張れそうな気がするっ!!」
ぷりんは最後くらい笑ってバイバイしよう。そう思って笑顔で手を振った。
「おうっ!!アイドル頑張れよっ」
ルカは連絡先も名前も聞いてこなかった。
もう会うことはないホストとアイドルという関係。
それでもぷりんは、心に誓った、
いつか凄いアイドルになったら、もう一度だけ……
お礼が言いたいな……
こうしてぷりんのホストクラブデビューは終わった。
「そういうのは、好きな人とするもんだろ?」
「……あっ……!」
一瞬で顔が熱くなるぷりん。
だって、ルカくんは……
私を処女だってバカにしたり、下ネタを言ってからかったりするから……
軽いノリでそういう事をする人だって思うじゃん……
一人で緊張して……バカみたい……
「……そっか……好きな人とするものだよね……」
残念そうなぷりんに、ルカは悪びれることなく、にこりと笑う。
「ちょっと好きだから、おでこにキスしちゃった」
「ちょっと好き?……嘘ばっかり……」
「俺はホストだけど、嘘つきじゃないよ?」
「それ、信用してもいいんですか……?」
ぷりんがじっと見つめると、ルカはほんの少しだけ真剣な表情になった。
「……どうだろうね?」
曖昧に言葉を濁して、エレベーターが静かに開く。
「ほら、もう着いたよ」
そう言って、何事もなかったかのようにエスコートしてくるルカに、ぷりんは安堵した表情を見せた。
ルカくんはホスト。
お客さんを楽しませるのが仕事。
だから、さっきの優しさも、全部お仕事。
そう思わなきゃ、いけないのに……
ドキドキする気持ちが、まだ収まらないのは、きっと、ルカくんが「嘘つきじゃない」って言ったから。
ちょっと好きって……
それでも嬉しい……
「今日はありがとう。明日からアイドルとして、頑張れそうな気がするっ!!」
ぷりんは最後くらい笑ってバイバイしよう。そう思って笑顔で手を振った。
「おうっ!!アイドル頑張れよっ」
ルカは連絡先も名前も聞いてこなかった。
もう会うことはないホストとアイドルという関係。
それでもぷりんは、心に誓った、
いつか凄いアイドルになったら、もう一度だけ……
お礼が言いたいな……
こうしてぷりんのホストクラブデビューは終わった。

