この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夜に咲く名前のない恋人達
第9章 SNSで大炎上

あまりにも衝撃的すぎる事実に、思考が追いつかない。
真実を知りたくて、慌てて姫先輩に電話をかけたが、留守番電話になった。
「急に電話しても出ないか……」
とりあえず騒動が落ち着いたので、ぷりんは混乱しながらも、SNSに謝罪文を投稿した。
[お騒がせしてすいませんでした]
響さんを女と知った上で、友達だと思っていました。
アイドルをする前からの友達で、恋愛感情や恋人のような関係ではありません。
お騒がせしてすいませんでした。
これからも、ふらっと#らぶのぷりんをよろしくお願いします。
投稿後、しばらくしてコメント欄を確認すると、騒動は驚くほど落ち着いていた。
響の投稿を読んだ人達のコメントが並ぶ。
『多様性の時代だからな』
『これ以上叩くとこっちが差別主義者扱いされる』
などと、次第に矛先を変えていった。
これで本当に良かったの……?
確かに、ぷりんは姫か響のどちらか、もしくはどちらにも救われた。
しかし完全に誤魔化せたわけではない。
体は女で心は男。という少数派の性的マイノリティの者が、アイドルと親しくするのはセーフ。
そんなグレーな形での結末なのだから、疑いの目を向ける男のファンは確実に存在し、ファンを降りる。
ぷりんは、まだまだ無名の地下アイドル。
数人の男のファンに支えられている。と言っても過言ではない現状で、その数人が減ることは、死活問題だった。
真実を知りたくて、慌てて姫先輩に電話をかけたが、留守番電話になった。
「急に電話しても出ないか……」
とりあえず騒動が落ち着いたので、ぷりんは混乱しながらも、SNSに謝罪文を投稿した。
[お騒がせしてすいませんでした]
響さんを女と知った上で、友達だと思っていました。
アイドルをする前からの友達で、恋愛感情や恋人のような関係ではありません。
お騒がせしてすいませんでした。
これからも、ふらっと#らぶのぷりんをよろしくお願いします。
投稿後、しばらくしてコメント欄を確認すると、騒動は驚くほど落ち着いていた。
響の投稿を読んだ人達のコメントが並ぶ。
『多様性の時代だからな』
『これ以上叩くとこっちが差別主義者扱いされる』
などと、次第に矛先を変えていった。
これで本当に良かったの……?
確かに、ぷりんは姫か響のどちらか、もしくはどちらにも救われた。
しかし完全に誤魔化せたわけではない。
体は女で心は男。という少数派の性的マイノリティの者が、アイドルと親しくするのはセーフ。
そんなグレーな形での結末なのだから、疑いの目を向ける男のファンは確実に存在し、ファンを降りる。
ぷりんは、まだまだ無名の地下アイドル。
数人の男のファンに支えられている。と言っても過言ではない現状で、その数人が減ることは、死活問題だった。

