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コンビニバイトの男の子
第7章 歪み

萩子が自分以外の男性とセックスする姿を見たら、どうなるだろうという疑問が湧いた。最初は不謹慎で萩子にも申し訳ないと否定したが、やがて疑問から見たいという欲望に変わっていった。
(きっとシュウは、僕とのセックスに満足していないに違いない。でも、僕では満足させられない。だったら、他の男性から与えてもらうしかないじゃないか)
欲望を肯定する言い訳が浮かんだ。この思考が、普通の夫婦間では思いもつかないことだと判断できないほど、貴之は疲弊しきっていた。
そして、萩子に拒絶された日から8ヶ月程経過した、ある日の夜だった。
「はい、貴之さん。これ、今週発売された季節限定品なんですよ」
夕食後に、萩子がデザートを手渡した。
貴之はそれを食べながら、最近食後にデザートを勧めてくることが多いと気が付いた。パッケージを見ると、ウォーキングの帰りによく寄っているコンビニ限定の商品だった。
貴之に、欲望を解決する、ある考えが浮かんだ。
その瞬間、行き場のなかった感情の出口が見つかった気がした。歪んだ出口だと判っていた。
(でも、これしか無い。もう、これしか・・・)
(きっとシュウは、僕とのセックスに満足していないに違いない。でも、僕では満足させられない。だったら、他の男性から与えてもらうしかないじゃないか)
欲望を肯定する言い訳が浮かんだ。この思考が、普通の夫婦間では思いもつかないことだと判断できないほど、貴之は疲弊しきっていた。
そして、萩子に拒絶された日から8ヶ月程経過した、ある日の夜だった。
「はい、貴之さん。これ、今週発売された季節限定品なんですよ」
夕食後に、萩子がデザートを手渡した。
貴之はそれを食べながら、最近食後にデザートを勧めてくることが多いと気が付いた。パッケージを見ると、ウォーキングの帰りによく寄っているコンビニ限定の商品だった。
貴之に、欲望を解決する、ある考えが浮かんだ。
その瞬間、行き場のなかった感情の出口が見つかった気がした。歪んだ出口だと判っていた。
(でも、これしか無い。もう、これしか・・・)

