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コンビニバイトの男の子
第6章 一夜
【1】
朝から曇り空でどんよりとしていますが、萩子は足取り軽くいつものコンビニに向かっていました。
(今日発売の限定スイーツ、どっちを食べるか迷うなー)
この時期に発売される2種類の限定スイーツは毎年話題になっていて、今朝の情報番組でも紹介されていました。売り切れる前に入手しようと、萩子は朝の家事を済ませると直ぐに、午前中から出掛けたのです。店頭に並ぶ時間は、事前に由絵から教えてもらっていました。
歩道からコンビニの駐車場に入った時です。萩子は、そこにふさわしくない車を目にしました。
(パトカーだ・・・)
何でここにと思っていると、自動ドアが開いて中から制服を着た二人の警官が出てきました。パトカーの方に向かって歩く姿を目で追っていくと、若い女性の警官が萩子に気付いて笑顔で声を掛けてきました。
「こんにちは。あの、もしかしたら、この前迷子の子を連れてきてくれた方ですよね」
その言葉を聞いて、萩子も気が付きます。
「あ!公園前の交番の婦警さん!」
「先日はありがとうございました。あの後すぐにお母さんが交番に来られて、無事に帰られたんですよ」
「そうだったんですね。良かったー」
先週末の貴之とのウォーキングの帰り、公園の入口近くで泣いている迷子の女の子を見掛けて、交番に連れて行ったのでした。
「あの後どうなったか、主人と気になっていたんです」
そこで、もうひとりの年配の男性警官が話し掛けてきました。
「こんなところですみませんが、そのことでちょっとお時間いいですか?」
顔を見ると、交番で一緒に応対していた人だと思い出します。
「はい」
パトカーの横に移動すると、男性警官が話し始めました。
「実は女の子のご両親が、一度お会いしてどうしても御礼をしたいと言われているんです。あの時連絡先はご遠慮されていましたが、どうしますか?」
「そ、そんな、御礼だなんて。当たり前のことをしただけですし、主人も私もそんなこと考えていませんので・・・」
萩子は慌てて断ります。
「わかりました。それでは、こちらからお断りされていることをうまく伝えておきますね」
「よろしくお願いします」
萩子はほっとしてお辞儀をすると、続けて気になっていたことを問い掛けます。
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