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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第3章 女中 千勢(ちせ)

千勢は、舌と手の動きを止めて、精のほとばしりが収まるまで吸い続けていたが、やがて、口をすぼめて亀頭から唇を離した。そして、目を閉じ、肩に力を入れて口内に受け入れた精を呑み込もうとした。何度か咽(むせ)そうになって手で口を押えるのを見かねた富田が、 「無理をするんじゃない。」 と言いながら、テーブルに置かれたナプキンを取ろうと腰を浮かせた瞬間に、千勢は富田の腿を押さえて動きを止めながら、ゴクリと喉を鳴らした。
しばらく二人の沈黙が続いたが、やがて千勢が、 「初めて出来ました。ご主人様、見ていただけましたか。」 と、弾んだ声で言った。富田は、その無邪気な言い振りに思わず笑い声を出しながら、同時に、清楚さを漂わせる三つ編みの娘(こ)が見せた淫靡な性技に、驚きと更なる興奮を覚えた。

