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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第3章 女中 千勢(ちせ)

 やがて、男根の根元が脈打ち、カリが膨らむのを感じた良枝は、すばやく正座に座り直し、上体を前に倒して、片手で男根を強くしごき、片手で袋を撫でるように揉み始めた。誠一は直ぐに、尻と太腿に強く力を入れて、精を吹き上げた。千勢の手のひらに収まらなかった精は、誠一の腹や胸にまで飛んだ。千勢は、全ての動きを止めて、精のほとばしりが終わるまで亀頭を見詰めていた。

 そして、ゆっくりと頭を上げて、誠一に向かって少しはにかんだ表情で微笑むと、手のひらに載せた精を落とさないようにゆっくりと立ち上がり、「次の間」に行って襖の陰に隠れた。誠一は、しばらく、仰向けに寝たまま快感の余韻に浸っていたが、千勢が襖の端から顔を出して、 「ご主人様。少しお体を拭かせていただきますね。」 と声を掛けて誠一の脇に戻り、お湯を含ませた手拭いで後始末をした。誠一からは見えないところに、水の入った手桶が用意され、手火鉢の鉄瓶から湯を足して、手拭いを浸(ひた)したようだった。 
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