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女性のための犯され短編集
第20章 アダルトショップで犯される

 閉店間際のアダルトグッズ専門店は、いつものように静かだった。

 わざとらしく明るい店内でライトアップされて並ぶ商品の影が、壁に不気味に揺れている。

 ひとりの…大人しそうな見た目の女性が、そんな店内をそっと歩いていた。

 棚の間を覗き、商品を手に取ってはそっと戻す。その所作は、まるで誰かに見られることを怖がっているようだった。頬はすでに薄く赤らみ、緊張と羞恥が混ざった表情を浮かべている。

「どうされましたか?もうすぐ閉店ですよ」

 そこへ、若い店員の男が、愛想の良い声で話しかけてきた。

 彼女はハッとして振り返り、慌てて謝る。

「す、すみませんでした……遅くなってしまって……」

  声は小さく、恥ずかしそうに俯く。彼女がこんな時間に来るのは、客が少ないのを狙ってのことだった。

 男は、彼女のウブな反応に微笑みながら、じっと見つめる。

「以前もこのくらいの時間でしたね。お客様のこと、覚えてますよ」

「え……、ぅ……//」

 その言葉に、彼女の顔がさらに赤く染まった。覚えているなんで、たのむから冗談でも言わないでほしい。

 もうこのお店には来れないなぁ…と沈んでいたら、まさかの言葉を店員がかけてきた。

「よければアドバイスしましょうか?」

「アド、バイス??」

 男の声は柔らかく、しかしどこか探るような響きがあった。

(アドバイス…?大人の玩具のお店で?え?店員さんってそんなことまでするの…!?)

 ただでさえひとりにしてほしい空間で、しかも相手は男なのだから、当然彼女は戸惑った。

 しかし店員の男は、変わらずこちらを見つめている。

 彼女は唇を噛み、躊躇しながらついに白状した。

「じ、実は……前にこのお店で買ったオモチャが……」

 声が震え、言葉が途切れる。


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