
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
白昼夢
第3章 SNS
返事は果たして来るだろうか。
数分後…。
古川からメッセージが届いた。
「初めまして、古川です。よろしくお願いします…」
「初めまして、小林です、よろしくお願いします…」
同じような返事を私も書いていた。
私はこう古川に聞いたのだ。
「失礼ですが、おいくつですか?」
「え?俺?俺は35歳だけど?」
私はその返事を読んで驚いてしまったのだ。
まさか、35歳の男からメッセージが来るとは思っていなかったからだ。
私は恐る恐る古川にこう聞いてみたのだ。
「私は、古川さんよりもかなり年上だと思うのですが、大丈夫ですか?」
「え?小林さんていくつなの?」
私は自分の年齢を言おうかどうか迷っていた。
でも、嘘をつくのも嫌だったので正直に話すことにしたのだ。
「私は今年で60歳になりました…かなり年上だけど大丈夫?」
「え?俺、年上好きだし、恋愛に年齢は関係ないでしょ?」
確かに、恋愛に年齢は関係ないかも知れない。
だが、自分の子供程歳が離れているのはちょっと考え物だった。
でも、私には子供はいなかった。
1度結婚しているのだが、子供は出来なかったのだ。
「古川さんは私の年齢は気にならないの?」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


