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天狐あやかし秘譚
第36章 雪月風花(せつげつふうか)

「こんなん、永遠にできる!」
豪語しただけのことはあり、彼は延々と続けることが出来た。結局、すべての人の記録を抜かしたところでもまだ余裕だったので、そこで打ち止めにしたことから、彼の記録については『時間測定不可』となったくらいだった。
「へへへ!」
できることになると、異常に得意気になるのがこいつだよな・・・と思う。良くも悪くも向上心というか、自意識が強い。その分、努力家なんですよ、と宝生前がフォローしていた。
ゲームの勝敗は、以下のようになった。
1位 清香
2位 御九里(大人げない!!)
3位 芝三郎
4位 ダリ
5位 綾音
6位 土門
「やった!!」
清香ちゃんが意外なことに一位になり、彼女は大層喜んでいた。
プレゼントの配布の後は、ケーキである。パティスリーで買ってきたホールケーキを冷蔵庫から出してきた。とっときの紅茶も一緒に淹れる。眠れなくなるといけないので、清香ちゃんと、一応、芝三郎もあったかい黒豆茶にした。ところが、ダリも「我も、そっちがいい」と言ってきたので、ダリにも黒豆茶。
こうして、ケーキを皆で食べた。お腹はそこそこいっぱいだっただろうに、清香ちゃんと芝三郎は夢中でケーキを食べていた。
最初のひとくちを食べた時、ダリは目を大きく見開いていた。
「なんと・・・このような菓子が・・・」
後の言葉が続かないくらい美味しかったらしい。甘いもの、というのは昔の人にとっては貴重だ。だからこその反応なのだろう。
豪語しただけのことはあり、彼は延々と続けることが出来た。結局、すべての人の記録を抜かしたところでもまだ余裕だったので、そこで打ち止めにしたことから、彼の記録については『時間測定不可』となったくらいだった。
「へへへ!」
できることになると、異常に得意気になるのがこいつだよな・・・と思う。良くも悪くも向上心というか、自意識が強い。その分、努力家なんですよ、と宝生前がフォローしていた。
ゲームの勝敗は、以下のようになった。
1位 清香
2位 御九里(大人げない!!)
3位 芝三郎
4位 ダリ
5位 綾音
6位 土門
「やった!!」
清香ちゃんが意外なことに一位になり、彼女は大層喜んでいた。
プレゼントの配布の後は、ケーキである。パティスリーで買ってきたホールケーキを冷蔵庫から出してきた。とっときの紅茶も一緒に淹れる。眠れなくなるといけないので、清香ちゃんと、一応、芝三郎もあったかい黒豆茶にした。ところが、ダリも「我も、そっちがいい」と言ってきたので、ダリにも黒豆茶。
こうして、ケーキを皆で食べた。お腹はそこそこいっぱいだっただろうに、清香ちゃんと芝三郎は夢中でケーキを食べていた。
最初のひとくちを食べた時、ダリは目を大きく見開いていた。
「なんと・・・このような菓子が・・・」
後の言葉が続かないくらい美味しかったらしい。甘いもの、というのは昔の人にとっては貴重だ。だからこその反応なのだろう。

