この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第36章 雪月風花(せつげつふうか)
「こんなん、永遠にできる!」

豪語しただけのことはあり、彼は延々と続けることが出来た。結局、すべての人の記録を抜かしたところでもまだ余裕だったので、そこで打ち止めにしたことから、彼の記録については『時間測定不可』となったくらいだった。

「へへへ!」

できることになると、異常に得意気になるのがこいつだよな・・・と思う。良くも悪くも向上心というか、自意識が強い。その分、努力家なんですよ、と宝生前がフォローしていた。

ゲームの勝敗は、以下のようになった。

1位 清香
2位 御九里(大人げない!!)
3位 芝三郎
4位 ダリ
5位 綾音
6位 土門

「やった!!」
清香ちゃんが意外なことに一位になり、彼女は大層喜んでいた。

プレゼントの配布の後は、ケーキである。パティスリーで買ってきたホールケーキを冷蔵庫から出してきた。とっときの紅茶も一緒に淹れる。眠れなくなるといけないので、清香ちゃんと、一応、芝三郎もあったかい黒豆茶にした。ところが、ダリも「我も、そっちがいい」と言ってきたので、ダリにも黒豆茶。

こうして、ケーキを皆で食べた。お腹はそこそこいっぱいだっただろうに、清香ちゃんと芝三郎は夢中でケーキを食べていた。

最初のひとくちを食べた時、ダリは目を大きく見開いていた。

「なんと・・・このような菓子が・・・」

後の言葉が続かないくらい美味しかったらしい。甘いもの、というのは昔の人にとっては貴重だ。だからこその反応なのだろう。
/754ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ