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天狐あやかし秘譚
第36章 雪月風花(せつげつふうか)

一通り食べたら、ゲームタイムだ。
実は、土門さん、御九里、宝生前にはそれぞれパーティゲームと簡単なプレゼントを買ってきてくれるようお願いしてあった。
ゲームで順位をつけて、その順位に応じてプレゼントを選べる、という趣向にしてみた。
第一ゲームは土門さんが選んだもの。キャラもののすごろくみたいなゲームだ。日本を一周する間に、出たマスで御当地のグルメや観光をして、その「楽しさ」を集める、みたいなゲームだった。
これに意外な才能を発揮したのがダリだった。サイコロで出た目で進んでいくのだが、止まる所、止まる所、良いマスが多く、結局最後まで彼が一位だった。
「うむ・・・面白いすごろくじゃ」
そう言えばすごろくというのは平安時代からある、と聞いたことがある。彼もやったことがあったのかもしれない。
第二ゲームは御九里が選んできたもの。小型のもぐらたたきだった。電動で、地面が回転しながら、あちこちの穴からもぐらが出てくるのを叩く、という非常にシンプルなゲーム。ピコピコとハンマーで叩くのだが、私はあまりうまくいかなかった。このゲーム、大人は酔っ払っているせいか、あまりうまくいかず、芝三郎と清香ちゃんがなかなかの腕前を見せた。
「えい!えい!!」
とモグラを必死に叩く、清香ちゃんが可愛らしい。そして、最後は清香ちゃんの勝利だった。しかし、私は知っていた。芝三郎が、最後にちょっとだけ手を抜いて、清香ちゃんに勝ちを譲っていたのだった。
第三ゲームは宝生前が選んだものだった。線路をつなげていき、動いている電車が脱線しないようにする、というものだった。これは同時には出来ないので、タイムレースということにした。何分くらい続けられるか、ということで競うことにしたのだ。
このゲームについては特筆すべきはダリである。普段、あれだけクールに表情を変えないダリが、電車に翻弄されていた。
「なに!?」
「そっちか!」
等と言いながら、一生懸命線路をつなぐべく奮闘している姿は普段見られない彼の一面を見たようで面白かった。
ちなみにこのゲーム一番上手だったのは・・・御九里だった。
実は、土門さん、御九里、宝生前にはそれぞれパーティゲームと簡単なプレゼントを買ってきてくれるようお願いしてあった。
ゲームで順位をつけて、その順位に応じてプレゼントを選べる、という趣向にしてみた。
第一ゲームは土門さんが選んだもの。キャラもののすごろくみたいなゲームだ。日本を一周する間に、出たマスで御当地のグルメや観光をして、その「楽しさ」を集める、みたいなゲームだった。
これに意外な才能を発揮したのがダリだった。サイコロで出た目で進んでいくのだが、止まる所、止まる所、良いマスが多く、結局最後まで彼が一位だった。
「うむ・・・面白いすごろくじゃ」
そう言えばすごろくというのは平安時代からある、と聞いたことがある。彼もやったことがあったのかもしれない。
第二ゲームは御九里が選んできたもの。小型のもぐらたたきだった。電動で、地面が回転しながら、あちこちの穴からもぐらが出てくるのを叩く、という非常にシンプルなゲーム。ピコピコとハンマーで叩くのだが、私はあまりうまくいかなかった。このゲーム、大人は酔っ払っているせいか、あまりうまくいかず、芝三郎と清香ちゃんがなかなかの腕前を見せた。
「えい!えい!!」
とモグラを必死に叩く、清香ちゃんが可愛らしい。そして、最後は清香ちゃんの勝利だった。しかし、私は知っていた。芝三郎が、最後にちょっとだけ手を抜いて、清香ちゃんに勝ちを譲っていたのだった。
第三ゲームは宝生前が選んだものだった。線路をつなげていき、動いている電車が脱線しないようにする、というものだった。これは同時には出来ないので、タイムレースということにした。何分くらい続けられるか、ということで競うことにしたのだ。
このゲームについては特筆すべきはダリである。普段、あれだけクールに表情を変えないダリが、電車に翻弄されていた。
「なに!?」
「そっちか!」
等と言いながら、一生懸命線路をつなぐべく奮闘している姿は普段見られない彼の一面を見たようで面白かった。
ちなみにこのゲーム一番上手だったのは・・・御九里だった。

