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天狐あやかし秘譚
第90章 末路窮途(まつろきゅうと)
実際、日暮が御九里が車で移動していることに思い至ったのは、本当に最後の最後のことだった。田久保に言って付近のレンタカー屋を探らせて、御九里らしき人が車を借りたという情報を掴んだのだ。

そして、更に日暮は、田久保を通じて、暦部門への御九里のアクセス状況を調査していた。
その履歴を調べてやっと、御九里が15年前の人鬼事件の生き残りであること、そこから、人鬼が絡んでいる事件を定期的に調べていることを掴んだのだ。

御九里が探しているのは人鬼・・・しかも女性である。

そこからは物量戦だった。日暮は猫神をして『女性でかつ少しでも妖気をまとっている者』を探すことに注力させ、九条は白鷺姫で上空から御九里が借りたのと同じ車種の車を探して回った。

日暮の猫神が十和子を見つけるのと、白鷺姫が御九里が乗っていると思われる車を特定するのがほぼ同時だった。

後は同じ店で借りたレンタカーでこの現場に駆けつけた・・・という次第だった。

足元に数匹の黒猫を従え、仁王立ちしている日暮が胸を張る。
実際、ここにたどり着けたのは、日暮の機転によるところが大きい。さすがは調査分析を担当する占部衆所属の『属の一位』だけのことはある。

日暮が高らかに言い放つ。

「苦労しましたけれども!艱難辛苦を乗り越えて、このミスリン・・・御九里さんを助けに、只今参上しました!!」
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