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ヒヤシンスの恋
第2章 薔薇の秘密
「…僕はあのひとに夢中だった…」

染布の形の良い朱い口唇から漏れる言葉は、甘く切ない音楽のようだ。

…自分以外の人間のことを恋慕う様子を目の前で見つめなくてはならないこと…
それは、やはり寂しく胸が痛む。
なぜなら、自分が恋愛の対象外だと知らしめられるからだ。
失恋の切なさ、哀しさがじわりと菫の胸に染み込む。

…分かっていたことだわ…。
染布先生が、私に恋をしていないことは…。

切なく哀しいけれど、それは薄々分かっていたことだ。

…こんなにも美しく煌めくような青年が、自分に恋するはずがないということを…。

静かに失恋の哀しみを噛みしめながらも、菫は染布の話に次第に引き込まれていった。

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