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淫夢売ります
第51章 無邪気な淫魔:抱擁
☆☆☆
最初に異変に気づいたのは、通勤電車の中だった。

私が乗る時間帯、始発に近いから乗り込むせいもあり、座れることが多かった。座席に座ると、いつものように文庫本を広げる。二駅ほど過ぎたあたりで、私の前に女子高生と思しき子が立った。それ自体は不思議なことでもなんでもない。少し早いこの時間でも、朝練などの学生が乗り込んでくることは十分にあるからだ。

異変は、私の身体の方にあった。

ドクン・・・と心臓がひとつ、強く打った。
その直後、鼻腔に強い匂いを感じた。
香水?いや、違う・・・もっと、直接的な・・・嗅覚細胞だけが刺激されていると言うよりも、脳にダイレクトに染み込んでくるような、そんな・・・匂い。

それが目の前の女子高生の身体から立ち上る体臭だということに気づいたのは、しばらくたってのことだった。

目の前の女学生が何かをしたわけではない。ただ、普通に立ってるだけだった。しかし、私の方は、一息毎に理性が揺るがされるほど動揺し、心拍数は上がり、目の奥がチカチカとするほどの興奮を覚えてしまっていた。

目はすでに手元の小説の文字など追っていなかった。凝視しているのがバレないようにするのに精一杯だったが、その足首、首元、そして、スカートの中を見通そうとしてるのかと思うほど、その股間に釘付けになっていた。

じっとりと額に汗が滲む。
女子高生のフェロモンで理性が揺るがされ、本能が立ち現れてくる。股間が大きく隆起し、触れてもいないのに、たらりたらりと淫液を吐き出し始める。お腹の奥が熱くなり、びくびくと陰茎が震えている。

まるで、目の前の女を、メスを・・・犯せと、孕ませろと、身体の奥が疼き出しているかのようだった。

触れたい・・・あの手首を掴んで、引き寄せて、清純な制服を剥ぎ取って柔肌にむしゃぶりついて、その身体に熱い自身をねじ込んで犯し尽くしたい・・・

手が震えだし、それが女生徒に向かって伸びていくのを慌てて引き止める。
頭の中が真っ赤に染まり、息が詰まり、肩が震える・・・っ!

「あの・・・大丈夫ですか?」

私の様子があまりにもおかしかったからだろう。目の前の女生徒が声をかけてきた。

ヤメロ・・・来るな!

本能が理性を凌駕しそうになり、必死で押し留めている。女学生が私の肩に手を伸ばそうとしてくる。
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