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淫夢売ります
第45章 仮面の夜会/三夜目:ゲリエール
「そうですね・・・色々なスタイルが好きですが、特に好きなのはヴィトレでのプレイですね・・・。ボンデージュやデリエール・・・ユミリアシオンなんかもね。・・・お名前的にはリノソンスさんのお好みではないかもしれないですが?」
なんだろう、ヴィトレ?ボンデージュ・・・一体何語なのだろうか?ここのお店の隠語のようなものなのだろうか?
ちょっとわからなかったので、曖昧に頷くのみにしておいた。
「ああ・・・もし、簡単なので良ければ、ご一緒しませんか?ご案内しますよ?・・・どうです?」
「あ・・・ええ、いいですね・・・」
つい、頷いてしまった。
「そうですか、ならば、次に飲むカクテルは決まりですね。
アンジュ、マドモアゼルに、ソメイユ・デモニアックを・・・僕には・・・そうだな・・・リュンヌ・スリアントを」
言われたバーテンが、少し眉を吊り上げるような顔をする。
「マドモアゼル・・・、ご注文は本当に、ソメイユ・デモニアックで?」
なんだかよくわからないけれども、ちょっと流れ的に断れないような気がする。私はグラスの中のマティーニを飲み干すと、にこりとして頷いた。
しばらくすると、彼の前には、乳白色に近い色の薄く燐光を放つ不思議な色合いのカクテルが置かれた。グラスの縁に白い粉がまぶされている。
そして、私の前には、シャンパングラスのような背の高いグラスに入った、ワインよりも少し明るい赤色のカクテルが差し出された。
「では、マドモアゼル・・・二度目の乾杯をしましょう。今日これからの素敵な夜に」
言われて、私も口調をあわせる。
「ええ、素敵な夜に」
彼がグラスを傾ける。青い神秘的な色合いのカクテルが、その薄い唇から彼の身体に流れ込む。その背後に、そのカクテルと同じ雰囲気の女性が立っていることにふと気づいた。デュークと同じデザインだけど、こちらは銀色であるマスクを身につけ、真っ赤なルージュを引いた口元にほくろのある女性。
なんだろう、ヴィトレ?ボンデージュ・・・一体何語なのだろうか?ここのお店の隠語のようなものなのだろうか?
ちょっとわからなかったので、曖昧に頷くのみにしておいた。
「ああ・・・もし、簡単なので良ければ、ご一緒しませんか?ご案内しますよ?・・・どうです?」
「あ・・・ええ、いいですね・・・」
つい、頷いてしまった。
「そうですか、ならば、次に飲むカクテルは決まりですね。
アンジュ、マドモアゼルに、ソメイユ・デモニアックを・・・僕には・・・そうだな・・・リュンヌ・スリアントを」
言われたバーテンが、少し眉を吊り上げるような顔をする。
「マドモアゼル・・・、ご注文は本当に、ソメイユ・デモニアックで?」
なんだかよくわからないけれども、ちょっと流れ的に断れないような気がする。私はグラスの中のマティーニを飲み干すと、にこりとして頷いた。
しばらくすると、彼の前には、乳白色に近い色の薄く燐光を放つ不思議な色合いのカクテルが置かれた。グラスの縁に白い粉がまぶされている。
そして、私の前には、シャンパングラスのような背の高いグラスに入った、ワインよりも少し明るい赤色のカクテルが差し出された。
「では、マドモアゼル・・・二度目の乾杯をしましょう。今日これからの素敵な夜に」
言われて、私も口調をあわせる。
「ええ、素敵な夜に」
彼がグラスを傾ける。青い神秘的な色合いのカクテルが、その薄い唇から彼の身体に流れ込む。その背後に、そのカクテルと同じ雰囲気の女性が立っていることにふと気づいた。デュークと同じデザインだけど、こちらは銀色であるマスクを身につけ、真っ赤なルージュを引いた口元にほくろのある女性。

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