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淫夢売ります
第29章 白の花園:閉ざされた庭園

☆☆☆
なんか、ぼんやりする・・・。
午前中の生態学Bの授業。教授の声が私の脳の表面を上滑りしていく。
一応恋人同士なので、隣には大知がいるが、私の気持ちは大知のところにもなかった。
ぼーっとしたまま、私の心は、ついつい、今日の夢に戻っていってしまう。
ユミ・・・
あの子は、一体誰なんだろう?
私が見た夢、ということは、私が今までに会ったことがある子、ということだろうか?しかし、全く見当がつかないのである。あんなふうなふわっとした髪型で、優しげに笑って、透けるようなきれいな肌で・・・
うーん・・・
また、会えるんだろうか?
もし会えなかったら、今度こそ、ユメノのところに行って、あの夢について、占ってもらおうかな・・・。
私はそんな事を一日中考えていたので、大知からは『今日は一段とボケていたな』と突っ込まれてしまった。
☆☆☆
「やったー!また会いに来てくれたんだね!」
ばふん、とユミが抱きついてくる。
今日のユミはブルーの小さな花をいくつもあしらったふんわりしたワンピースを着ていた。髪型も相まって、この間会ったときよりもふんわり度がアップしている。
キュッと抱きつかれたときに、優しく立ち上る女の子らしいいい匂いに私はまたしてもクラリとしてしまった。
え?ここ、どこ?
ぐるりと見渡すと、どうやらユミの屋敷の門の前のようだった。いつの間にかまた、私はあの夢を見ているようだった。
「ほらね、言った通り!ちゃんとキスしたから、また会えたでしょ?」
抱きついたまま私を見上げるようにしてユミが微笑んだ。
「ね?今日はお二階を案内するわ」
そのまま、手を引かれ、屋敷の中に導かれる。
夢を見ている、ということがかろうじてわかったばかりだというのに、あっという間にユミのペースに巻き込まれていく。戸惑いつつも、私は促されるままに屋敷のホールを抜け、階段を上がり、正面の庭を見下ろす部屋に導かれた。
なんか、ぼんやりする・・・。
午前中の生態学Bの授業。教授の声が私の脳の表面を上滑りしていく。
一応恋人同士なので、隣には大知がいるが、私の気持ちは大知のところにもなかった。
ぼーっとしたまま、私の心は、ついつい、今日の夢に戻っていってしまう。
ユミ・・・
あの子は、一体誰なんだろう?
私が見た夢、ということは、私が今までに会ったことがある子、ということだろうか?しかし、全く見当がつかないのである。あんなふうなふわっとした髪型で、優しげに笑って、透けるようなきれいな肌で・・・
うーん・・・
また、会えるんだろうか?
もし会えなかったら、今度こそ、ユメノのところに行って、あの夢について、占ってもらおうかな・・・。
私はそんな事を一日中考えていたので、大知からは『今日は一段とボケていたな』と突っ込まれてしまった。
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「やったー!また会いに来てくれたんだね!」
ばふん、とユミが抱きついてくる。
今日のユミはブルーの小さな花をいくつもあしらったふんわりしたワンピースを着ていた。髪型も相まって、この間会ったときよりもふんわり度がアップしている。
キュッと抱きつかれたときに、優しく立ち上る女の子らしいいい匂いに私はまたしてもクラリとしてしまった。
え?ここ、どこ?
ぐるりと見渡すと、どうやらユミの屋敷の門の前のようだった。いつの間にかまた、私はあの夢を見ているようだった。
「ほらね、言った通り!ちゃんとキスしたから、また会えたでしょ?」
抱きついたまま私を見上げるようにしてユミが微笑んだ。
「ね?今日はお二階を案内するわ」
そのまま、手を引かれ、屋敷の中に導かれる。
夢を見ている、ということがかろうじてわかったばかりだというのに、あっという間にユミのペースに巻き込まれていく。戸惑いつつも、私は促されるままに屋敷のホールを抜け、階段を上がり、正面の庭を見下ろす部屋に導かれた。

