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淫夢売ります
第28章 白の花園:知らない夢
☆☆☆
「うーん・・・無駄足だったか・・・」
そう、結論を言えば、私は夢占いをしてもらうことはできなかったのだ。

あのあと、ユメノの不思議な目で見つめられて、ふわっと意識が遠のいて、その後、時間にして15分ほどがいつの間にか経っていた。どうやらその間が催眠状態だったようだ。しかし、ユメノ曰く、結局、私の口から夢を聞き出すことはできなかったとのことだった。

「夢が聞けなかったのでお代は結構です」
ということで私はちょっと残念な気持ちを抱えながら夢占モルフェを後にすることになった。ただ、催眠を受けた副作用なのか、若干気持ちが軽くなったような気はした。
それをユメノに告げると、「それは良かったです」とにこりと笑っていた。

そう言えば、去り際に変なこと言っていたな。
「今夜の夢をお楽しみに」

あれは、どういうことなんだろうか?

☆☆☆
カランカラン・・・
お客さんがひとり帰っていった。
いや、正確には二人かな?

「ん?今の客は、何も買ってかなかったのか?」
ちょうどお昼時で、モルフェの奥で食事を取らせていたカグラが顔を出した。ああ、そうか、最後に『お代はいただきません』って言っていたのが聞こえたのか。

カグラが私の手元を見る。
私の手元には裏面が赤のカードがあった。
『草原に立つ扉を開こうとしている女性』のカード・・・

「なんだ、カード買っていったんじゃないか」
「そうね、ただ、夢占いはできなかったのよ・・・どうしても、夢を話せないんですって」
「君の力をもってしてもダメだなんて」

カグラは不審そうな顔をする。
応えるようにその顔を見上げたユメノの黒いウィジャの瞳がぬらりと光った。

「あまりないケースよ。理論的にはあり得るけど・・・私も実際に見るのは初めて。一体、あの子、どうなるのかしら?」

そう・・・確か、あの子の名前は・・・
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