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The Bitch (ザ、ビッチ)
第7章 2024年3月17日日曜日

52
一気に地獄の底まで突き落とされ、いや、絶望感に叩き落とされてしまったであろう、その麻耶さんからの…
想い、怒り、苦悩、いや、苦悶が伝わってくる。
そして彼女のその想い、思いは…
今のわたしのビッチでクソ女の心にゆっくりと染み込んできた。
だが反面…
わたしの中の、いや、さっきまでの、もうこれで和哉との最後、という想いからの饗宴といえる交ぐわいにより、サディスティックで意地悪な衝動による満足感という昂ぶりの想いも湧き、顔を出し、疼き、いいや、蠢いてきてもいた。
そうそれは心の中の本性、いや、本音、本当のわたしという最悪で、性悪で、意地悪な人格の…
つまりは、ビッチでクソ女なメスのわたしという存在の現れといえる。
「………………」
だから、その苦悶と苦悩により目を真っ赤に充血させ、そして涙を浮かべながらわたしを黙って睨み付けてくる、いや、怒りをも込めているであろうそんな麻耶さんの目と形相が…
わたしの心の奥底のそんなビッチでクソ女の本当の自分という存在を余計に刺激をし、愉悦させ、悦ばさせ、昂ぶらせてくるのである。
確かにやり過ぎだったかも…
いや、和哉を譲る代償としては可哀想かな…
と、奥の部屋から出てきた麻耶さんの姿を見た時には、一瞬、そんな想いが心に過ったのだが、クソ女でビッチなわたしという本当の自分の人格が表に現れてしまったこの今、わたしの中に少しだけあったそんな麻耶さんに対しての哀れみや、哀憐な想いはキレイに消えてしまっていた。
逆に…
『和哉を譲るんだから当然よ』
いや、もっとヤって、もっと見せつけて、もっともっと麻耶さんを狂わせてやればよかった…
という想いさえ湧いてきていた。
「……ひ、ひどい………」
だから、そんなコトバを、ようやく重い口を開いて発してきた麻耶さんに対してわたしは、チラと、敢えて冷たい視線を意識して横目で一瞥し…
「え、ひどいって?」
そして、心の昂ぶりを極力隠しての冷静を意識した声音でそう返す。
「だ、だって…ひ、ひどい…じゃないですか…あ、あんな…」
麻耶さんは必死に声を振り絞り、涙を溢し…
声を震わせて、抗いのコトバを発してきた。
きっと麻耶さんの心の中の本音は、わたしを殺したいほどの憎しみと怒りでいっぱいであろう…
そんな目を向けてくる。
一気に地獄の底まで突き落とされ、いや、絶望感に叩き落とされてしまったであろう、その麻耶さんからの…
想い、怒り、苦悩、いや、苦悶が伝わってくる。
そして彼女のその想い、思いは…
今のわたしのビッチでクソ女の心にゆっくりと染み込んできた。
だが反面…
わたしの中の、いや、さっきまでの、もうこれで和哉との最後、という想いからの饗宴といえる交ぐわいにより、サディスティックで意地悪な衝動による満足感という昂ぶりの想いも湧き、顔を出し、疼き、いいや、蠢いてきてもいた。
そうそれは心の中の本性、いや、本音、本当のわたしという最悪で、性悪で、意地悪な人格の…
つまりは、ビッチでクソ女なメスのわたしという存在の現れといえる。
「………………」
だから、その苦悶と苦悩により目を真っ赤に充血させ、そして涙を浮かべながらわたしを黙って睨み付けてくる、いや、怒りをも込めているであろうそんな麻耶さんの目と形相が…
わたしの心の奥底のそんなビッチでクソ女の本当の自分という存在を余計に刺激をし、愉悦させ、悦ばさせ、昂ぶらせてくるのである。
確かにやり過ぎだったかも…
いや、和哉を譲る代償としては可哀想かな…
と、奥の部屋から出てきた麻耶さんの姿を見た時には、一瞬、そんな想いが心に過ったのだが、クソ女でビッチなわたしという本当の自分の人格が表に現れてしまったこの今、わたしの中に少しだけあったそんな麻耶さんに対しての哀れみや、哀憐な想いはキレイに消えてしまっていた。
逆に…
『和哉を譲るんだから当然よ』
いや、もっとヤって、もっと見せつけて、もっともっと麻耶さんを狂わせてやればよかった…
という想いさえ湧いてきていた。
「……ひ、ひどい………」
だから、そんなコトバを、ようやく重い口を開いて発してきた麻耶さんに対してわたしは、チラと、敢えて冷たい視線を意識して横目で一瞥し…
「え、ひどいって?」
そして、心の昂ぶりを極力隠しての冷静を意識した声音でそう返す。
「だ、だって…ひ、ひどい…じゃないですか…あ、あんな…」
麻耶さんは必死に声を振り絞り、涙を溢し…
声を震わせて、抗いのコトバを発してきた。
きっと麻耶さんの心の中の本音は、わたしを殺したいほどの憎しみと怒りでいっぱいであろう…
そんな目を向けてくる。

