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The Bitch (ザ、ビッチ)
第7章 2024年3月17日日曜日

17
「それにアナタ、麻耶さんはさぁ…
わたしなんかよりうんと若くて魅力的なんだしさぁ…」
「………」
「だからさぁ、わたしの事なんか、ううん、気にしないでさぁ…
もっともっとバンバン和哉を誘惑して、ヤッちゃえばいいのにぃ」
「………」
わたしの天の邪鬼でビッチなクソ女の嫌味の言葉が刺さっているようだ。
「それにぃ、和哉とは一度だけじゃないんでしょう?」
「え?」
「もちろん一度だけじゃないよねぇ?あ、それに出張中もなのかな?」
本当は…
内心は…
わたしはそれが訊きたい、いや、気になっていた。
和哉の音信不通の直前に、いや、和哉のスマホ紛失の直前に一度は確実に麻耶さんは和哉に迫り、抱かれている…
それはXツイッターに書いてあった。
そしてそれは和哉自身もかなり心を揺らがらせていた…
問題は、いや、わたしが内心気になっているのは…
スマホ紛失の後の行方不明の音信不通の期間の二人の関係なのだ。
いや、本来ならば、そんな事は、和哉自身の事は…
ううん、麻耶さんにも言っているように、本来のセフレとしてのドライな和哉との関係なのだから、お互いのプライベートな問題であり、会っては、いや、逢瀬以外の時間の事などどうでもいい。
いいや、どうでもいいのだが…
本当は、本音は…
どうでもよくはない、ううん、気になって、気になって…
知りたくて、知りたくて…
堪らない。
「……ま、どうでもいいんだけどね……」
「え…」
「そ、そんな、わたしに和哉をくださいなんて……さっきみたいにさ…の、のんびり云ってないでさ…」
「え?」
どうやらわたしは…
精一杯の虚勢を張り、必死にビッチなクソ女の、そして、セフレというドライな関係だと演じているつもりで言葉を吐いているつもりであったのだが…
自ら墓穴を掘った弱さを吐いてしまったようであった。
そしてどうやらそれは、わたしを訪ねて来るという、必死さと、真剣さと、強気な勇気と明朗さを持った、強い心の麻耶さんに…
簡単に見抜かれてしまったみたい…
「それにアナタ、麻耶さんはさぁ…
わたしなんかよりうんと若くて魅力的なんだしさぁ…」
「………」
「だからさぁ、わたしの事なんか、ううん、気にしないでさぁ…
もっともっとバンバン和哉を誘惑して、ヤッちゃえばいいのにぃ」
「………」
わたしの天の邪鬼でビッチなクソ女の嫌味の言葉が刺さっているようだ。
「それにぃ、和哉とは一度だけじゃないんでしょう?」
「え?」
「もちろん一度だけじゃないよねぇ?あ、それに出張中もなのかな?」
本当は…
内心は…
わたしはそれが訊きたい、いや、気になっていた。
和哉の音信不通の直前に、いや、和哉のスマホ紛失の直前に一度は確実に麻耶さんは和哉に迫り、抱かれている…
それはXツイッターに書いてあった。
そしてそれは和哉自身もかなり心を揺らがらせていた…
問題は、いや、わたしが内心気になっているのは…
スマホ紛失の後の行方不明の音信不通の期間の二人の関係なのだ。
いや、本来ならば、そんな事は、和哉自身の事は…
ううん、麻耶さんにも言っているように、本来のセフレとしてのドライな和哉との関係なのだから、お互いのプライベートな問題であり、会っては、いや、逢瀬以外の時間の事などどうでもいい。
いいや、どうでもいいのだが…
本当は、本音は…
どうでもよくはない、ううん、気になって、気になって…
知りたくて、知りたくて…
堪らない。
「……ま、どうでもいいんだけどね……」
「え…」
「そ、そんな、わたしに和哉をくださいなんて……さっきみたいにさ…の、のんびり云ってないでさ…」
「え?」
どうやらわたしは…
精一杯の虚勢を張り、必死にビッチなクソ女の、そして、セフレというドライな関係だと演じているつもりで言葉を吐いているつもりであったのだが…
自ら墓穴を掘った弱さを吐いてしまったようであった。
そしてどうやらそれは、わたしを訪ねて来るという、必死さと、真剣さと、強気な勇気と明朗さを持った、強い心の麻耶さんに…
簡単に見抜かれてしまったみたい…

