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第10章 第10章 奈々
リビングに二人の姿は無く、浴室から声が聞こえ
浴室の前に忍び寄って、覗き込んだ
摺りガラスの向こうで、

・・・逆上せない?・・・・
真紀の甘い声が聞こえ、後藤の小さな声が聞こえた
真紀が立ち上がり湯船に入る姿が見え、静かに成って行く
二人向かい合い、湯に浸かって顔を見つめ合わせ?
顔を重ねているのか? 摺りガラスに顔を押し付けたい
衝動を抑え、浴室の前で二人の動きを探っていた

・・・きゃっ・・・
真紀の甘えた声の後、また静かに成る
水音がして後藤が湯船に腰かける姿が
後藤の股間を黑い頭が近寄って行くのが見え
真紀の頭が、後藤の股間に顔を埋めて、あの大きな物に
舌を這わせた姿が浮かび上がって来る
頭は軽く動き続け、後藤の手が真紀の頭を撫で
顔が下がって 真紀の顔が上を向いたのを
摺りガラスのこちら側から、酒井は覗き続けていた

・・・おくさん・・・・
・・・真紀とよんで・・
・・・真紀さん・・・・

浴室からの声が聞こえ
後藤が真紀の体を湯船から出して、真紀は
バスマットに座り、後藤の手が真紀の体を
撫で続け、時折、真紀の喘ぎが聞こえてくる、




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