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第10章 第10章 奈々
翌日の、夜半、ビールのグラスに真紀がお酌をした時
酒井は、真紀の顔を見て、

「 週末、後藤を連れて来る 」

真紀が顔を上げ、目を合わせた時、

「 後藤と・・・・ 」
合わせた目が、大きく開かれ酒井が頷き

「 奴、年上の女性が、好きだと言ってた、
  隣の部屋から、私は、覗いているから
  金曜は、後藤と二人で・・・・ 
  この次、連れて来た時は、私も一緒に
  愛してあげるから 」
真紀は、顔を伏せ、暫くすると顔を上げ
淫靡な目で、酒井の顔を見て頷いた

金曜日

真紀は買い物した荷物を冷蔵庫に仕舞い、
後藤を迎える為、調理を始めた、
若い男性、一回り以上年の離れた男性・・・
私を相手して呉れるのだろうか?
不安の方が、強く成って来る、
孝明さんは、夫と同じ年だから、お相手しても
不安は無かった、 それよりも、背徳が快感を高め
淫らな女に・・・ 体を合わせる喜びを
孝明さんに教えられた、 夜の下準備を終えて
寝室の洋服ダンスを開け、下着を変え、迷った末に
白にブルーの細い線が入った、膝までのワンピースを着て
ストッキングは履かずに、夫の帰りを待った


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