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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第34章 『土曜日の決戦を終えて ~旧レイン邸宅~』
釜めしが美味しいよって仁さんが
言ってくれて最初の方に
頼んでおいたらある程度した頃に
炊きたての釜めしが届いて。
お料理はどれもこれも美味しくて
おでんと言うか創作おでんって
言った方がいいのかな?て感じで
美味しいお料理をお腹いっぱいに
なるまで頂いて。最後は釜めしで〆て。
お酒が飲める仁さんが羨ましいと
今日ばかりは思ったそんなお店だったんだけど。
お店を出た後はトコトコと歩いて
仁さんと一緒に旧居留地の
イルミネーションを見て。
こうしてたらデートみたいだなって
そんな風に思ってたんだけど。
「じ、仁さん…今日…やっぱり
あっちに…帰っちゃうんですか?」
『違うでしょ?真奈美ちゃん…
こういう時は…もっと…
違う言い方があるんじゃない?』
ぎゅっと…仁が着ている上着の
裾を真奈美が掴むと、下から
潤んだ瞳でじっと仁を見つめる。
「仁さんと…、まだ…一緒に居たい…です…」
『そうそう…、そう言ってくれないとね』
真奈美の言葉に仁がそう返事を返して
真奈美に自分の手を差し出した。
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