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私と彼の8日間
第20章 私と彼とやきもち
眉を寄せて私の目を見ると、唇をふさがれた。

パンッ…パンッ…パンッ・・・

激しい動きに私は舌を絡める余裕もなく、小さく口を開けたまま身を任せていた。

「んっ…んっ……ふうううう!!」

びくびくびくっと震えると、私は目の前のマサキ君にもたれかかった。

「くっ…すっごく動いてる…あずさっ!!」

私をぎゅっと抱きしめると、そのまま引き抜いて隣の机に放出した。

「ああ…マサキ君…」

「やべっ…ゴム持ってくればよかったね…」

苦笑いするマサキ君を見て、私はスカートのポケットからティッシュを取り出した。

「…はい。よかったよティッシュ持って来てて…」

「ありがと。…ちょうど梓の下も拭かなきゃだしね。」

「へっ?…ひゃあっ!」

私のお尻のしたには小さな水溜りができていた。

(やあ~!恥ずかしい…いつの間に…)

机を急いで拭き、衣類を整える。
そのとき終業のベルが鳴った。

「マサキ君…」

キスしたいな、と思って見上げるとちょっと微笑んでチュッとキスしてくれた。



二人で講義室に向かうと、視線が集まる。

「あら~お二人でサボり?」

そばに来たサヤカに笑いながら茶化され、私はマサキ君をチラッと見てから、もうっ!と怒ってぃ一緒にサヤカの席に向かった。

「マサキく~ん!ノートみる~?」

萌ちゃんが大きな声でマサキ君を呼ぶのがきこえ、歩きながら顔を上げると前から萌ちゃんが歩いてきた。
隣を通れるよう避けると、なにやらボソッと言われた。
私はその言葉に思わず立ち止まった。

「梓?」

サヤカが不思議そうに見てきたけど、私は首を振って笑って答えた。

「ううん。なんでもないよ!ノート見せてくれる?」
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