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私と彼の8日間
第20章 私と彼とやきもち
私が言うと、強く握り締めていた腕から手を離した。

(い、痛かった…)

服の上から擦っているとマサキ君がため息をついた。

「…最近仲いいよね。」

「へ?そうかな…」

確かに学園祭に向けて毎日サークルには顔を出しているから、必然的に田所君とは関わるわけだけど、友達だし、シフトも一緒だから行動が重なるのは仕方なかった。

「それに梓最近忙しそう。」

「学園祭の準備で…」

私が答えると、ムッとした。

「そんなに忙しいの?」

「何かね~先輩が張り切っちゃって…ごめんね、いつも断ってばっかりで。」

「…」

放課後はサークルに行くから、マサキ君とデートもしてなかった。
連絡が来ても、どうしても断るしかなかったのだ。

「あ、け、けど学園祭も来週だし!それが終わったら…」

慌てていいかけてマサキ君にぎゅっと抱きしめられた。

「…ごめん。子供みたいだな。梓と話したかっただけなんだ。」

「マサキ君…」

「梓、前みたいに好きっていって。」

「へ?」

「いいから…」



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