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生きること、思うこと
第374章 意識不明Ⅲ
「久しぶりのシャバはどうだ?(笑)」
「うん、とても気持ちいいよ…」
私はタクシーの窓を開けて夏の風を感じていました。
こうして私の20日間にも及ぶ入院生活は終わったのです。
改めて今感じる事ですが、薬とは本当に危ないものだと感じるのです。
そして、良くぞ17日間も意識混濁状態で点滴だけの日々を過ごして来たことだろうか。
それも、一時期は医師から「峠」を宣告されて死ぬ様な危険な状態であったのにも関わらず、良く生還してこられたことだろうか。
本当に私は運が良かったとしか言いようがないと感じているのです。
何故、あの時死ななかったのか。
それがとても不思議でならないのです。
それは多分、ご先祖様や亡くなった両親が守ってくれたのだろうと思えるのです。
その後、後遺症と言う後遺症はなかったのですが、ひとつだけ今までと違った事がありました。
それは、アルコールを飲むと意識が飛ぶのです。
意識不明になるのでした。
今は飲酒をしていないので問題ないのですが、退院してからはアルコールを飲むと意識を失いとんでもない事になっていたこともありました(笑)
良く、近所の居酒屋にひとりで飲みに行き、その後意識を失い迷子になると言うこともありました。
その様な時は不思議と見ず知らずの人から助けられ、無事に自宅へと帰れたのです。
薬の言葉を逆から読むと“リスク”になります。
薬には常に危険が伴うのです。
それを知った20日間の入院生活でした。
もしかして、あの時あの状態をずっと続けていて、倒れていなかったとしたら私はオーバードーズで死んでいたかも知れないのです。
それを考えるとあの時、倒れて入院して良かったのだと思えるのです。
皆さんも、薬の過剰摂取には気を付けてくださいね。
今、こうして生きている事に心から感謝したいと思う今日この頃なのです。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

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