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想い人
第3章 それぞれの想い人

「おっはようございますっ‼︎ 」
部署内への入り口で、大きな声で挨拶をする。
空元気だと見破られないように、満面の笑みで。
「美空、おはよ!」
「航先輩っ!昨日はご馳走様でした」
私はペコっと頭を下げた。
「おう、元気出たか?」
「はいっ!」
心配そうな顔の航先輩に、笑顔で元気に答える。
「また行こうな?」
「はいっ! また最高級肉食べたいです!」
親指をグッと立てて、航先輩に向けて出す。
─────私、笑えてる?
いつもみたいに元気に見えるかな?
無理矢理引き上げた口元が痛いよ。
「最高級肉⁉︎ 何それ、私も食べたい!」
後ろから彩華先輩が駆け寄る。
「お前はダメ!」
「何で?」
「すげー食いそうだから」
渋い顔して彩華先輩を見る航先輩。
「食うよ! 遠慮なく食う」
「だから連れて行かない」
「ケチーっ!」
頬を膨らめる彩華先輩。
─────いいな、こういうの。
本当にこの2人は仲がいい。
「彩華先輩、めちゃくちゃ美味しかったですよ! あれ食べたら航先輩に惚れます!」
「マジ? 美空、俺に惚れた?」
航先輩のテンションが一気に上がる。
「はいっ、惚れました‼︎ 」
私は笑顔で答える。
だから航先輩、彩華先輩も連れてってあげて下さいね。
2人は本当にお似合いのカップルだから。
……お似合いのカップルの邪魔はダメだよね。
私も、決断の時なのかもしれないな。
部署内への入り口で、大きな声で挨拶をする。
空元気だと見破られないように、満面の笑みで。
「美空、おはよ!」
「航先輩っ!昨日はご馳走様でした」
私はペコっと頭を下げた。
「おう、元気出たか?」
「はいっ!」
心配そうな顔の航先輩に、笑顔で元気に答える。
「また行こうな?」
「はいっ! また最高級肉食べたいです!」
親指をグッと立てて、航先輩に向けて出す。
─────私、笑えてる?
いつもみたいに元気に見えるかな?
無理矢理引き上げた口元が痛いよ。
「最高級肉⁉︎ 何それ、私も食べたい!」
後ろから彩華先輩が駆け寄る。
「お前はダメ!」
「何で?」
「すげー食いそうだから」
渋い顔して彩華先輩を見る航先輩。
「食うよ! 遠慮なく食う」
「だから連れて行かない」
「ケチーっ!」
頬を膨らめる彩華先輩。
─────いいな、こういうの。
本当にこの2人は仲がいい。
「彩華先輩、めちゃくちゃ美味しかったですよ! あれ食べたら航先輩に惚れます!」
「マジ? 美空、俺に惚れた?」
航先輩のテンションが一気に上がる。
「はいっ、惚れました‼︎ 」
私は笑顔で答える。
だから航先輩、彩華先輩も連れてってあげて下さいね。
2人は本当にお似合いのカップルだから。
……お似合いのカップルの邪魔はダメだよね。
私も、決断の時なのかもしれないな。

