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想い人
第3章 それぞれの想い人

朝から透也は受付にいた。
笑顔で蕾さんと話す姿に胸が痛くなる。
─────私には気付きもしない。
「……っ‼︎」
視線を感じて見れば、蕾さんが私を見ていた。
挑発的な視線。
耐えられなくて急いで目を逸らした。
視線を合わせないまま、ペコッと頭を下げてエレベーターへ向かう。
「あ、美空!」
エレベーターが到着したと同時に、受付から透也の声が聞こえた。
でも、蕾さんの目が怖い。
透也から発せられる次の言葉も怖い。
振り返る事もせず、私は、聞こえないフリしてエレベーターの扉を閉めた。
笑顔で蕾さんと話す姿に胸が痛くなる。
─────私には気付きもしない。
「……っ‼︎」
視線を感じて見れば、蕾さんが私を見ていた。
挑発的な視線。
耐えられなくて急いで目を逸らした。
視線を合わせないまま、ペコッと頭を下げてエレベーターへ向かう。
「あ、美空!」
エレベーターが到着したと同時に、受付から透也の声が聞こえた。
でも、蕾さんの目が怖い。
透也から発せられる次の言葉も怖い。
振り返る事もせず、私は、聞こえないフリしてエレベーターの扉を閉めた。

