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想い人
第2章 私の想い人

濡らしたタオルで顔を拭く度、タオルがいろんな色に染まっていく。
「……塗ったくったなぁ」
タオルがかわいそうで笑える。
トイレの鏡に映る私。
すっかりすっぴん。
まるで童顔、中学生っ‼︎
大人っぽい蕾さんとは天と地の差だ。
「ふぇっ……」
擦り過ぎて赤くなった頬に涙が伝う。
必死に堪えていた分、溢れ出せば止まらない。
筋違いとわかっていても親を恨みたくなる。
「私も蕾さんみたいな美人に生まれたかったよぉっ‼︎ 」
泣きながら叫ぶ。
完全な敗北宣言。
蕾さんの気持ちが透也に向いたら、私は諦めなきゃいけないね……。
「……塗ったくったなぁ」
タオルがかわいそうで笑える。
トイレの鏡に映る私。
すっかりすっぴん。
まるで童顔、中学生っ‼︎
大人っぽい蕾さんとは天と地の差だ。
「ふぇっ……」
擦り過ぎて赤くなった頬に涙が伝う。
必死に堪えていた分、溢れ出せば止まらない。
筋違いとわかっていても親を恨みたくなる。
「私も蕾さんみたいな美人に生まれたかったよぉっ‼︎ 」
泣きながら叫ぶ。
完全な敗北宣言。
蕾さんの気持ちが透也に向いたら、私は諦めなきゃいけないね……。

