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100のベッドシーン
第18章 書けなかった一行を、あなたがくれた
「責任というより、逃げたら自分が消えそうで、怖くて」

ぽつりと落ちたその言葉に、自分でも驚いた。

いつの間にか、心の奥をさらけ出すようなことを口にしていた。

ワインのせい。そう思いたかった。

でも、違う。たぶん、彼の前だからだ。

私の中にずっとあった、“知られたくなかった気持ち”。

「……澄香さんは、頑張りすぎる人ですね」

静かにそう言われて、胸がきゅっと締めつけられた。

「そういう人は、きっと、何かを一人で抱えてきたんだと思う」

「……遼さんには、見えてしまうんですね。人の奥のほうまで」

「書くって、そういうことですから。自分の中の影を、人の中に見るんです」

彼の声が、やさしくて、やさしすぎて。
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