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ただ一緒に居たいだけ
第16章 再会と壁
「もっと早くに来たかったけど、
なかなか鉄道も復旧してなくてね」と言って、
私を上から下まで見て、

「ん?」という顔をする健吾さんを、
ひとまず部屋に入って貰って、
一緒にソファに座る。


「あのさ。
違ってたらごめん。
美波さん、妊娠してる?」


「…はい」


「それなのに独りで…。
不安だったよね?」と言って抱き締めてくれる。


「えっ?」


「一緒に名古屋に帰ろう。
あっちなら、余震あっても殆ど揺れないし」


「待って?
健吾さん。
そんなこと、出来ないわ?」


「えっ?
どうして?」


「どうしてって…。
この子の父親は…」


「父親は、私でしょう?」と言って、
優しくお腹を撫でる。


「違うの。
ごめんなさい。
熱海で、
健吾さんが帰った後に…」と言いながら、
涙が溢れてしまう。


「うん。
熱海でも愛し合ったし、
その2日前は…一晩中何度も愛し合ったよ?」


「でも…」


「ゴム、使わなかったし、
外出しなんて、当てにならないでしょ?
外に引き抜く前に、あまりにも気持ち良くてナカに出してたんだよ」


「でも、健吾さんが帰った後に、
慎吾さんが…」


「慎吾は、ルカさんと入籍したよ?
コドモ、出来たからって。
式はしてないけど、
一緒に住み始めてるんじゃないかな。
さつきから、そう聴いたよ?」


「…そう…ですか…」


「慎吾となんか、あったとしても、
それ、美波さんの意思ではなかったでしょう?」


「辞めてくださいって言ったけど…。
でも、部屋に入れたの、私でしたし…」


健吾さんは本当に優しく抱き締めてくれて、

「私と美波さんとの子供だよ?
それで良いじゃない。
益々、健康に気をつけて長生きしないといけないな」と笑ってくれる。
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