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ただ一緒に居たいだけ
第14章 嵐のような一夜

熱海のホテルは健吾さんが手配していれていた。
駅からは少し離れた大きなホテル。
外に並んだ大きなヤシの木が印象的なホテルで、オーシャンビューの新館のお部屋は、ベランダにもゆったりとした椅子が置かれていた。
着付けは自分でも出来るけど、
メイちゃんと一緒にホテルでお願いすることにした。
襟をつけたり、細々したこともあったので、
一度持ち帰って確認出来て良かったと思った。
メイちゃんは大袈裟に和装用にアップにするより、
初々しくダウンスタイルの髪型にして貰って、
うっすらメイクまでして貰った。
私は男の子のように短い髪なのに、
上手く巻いたりしてくださって、
いつもよりふんわりした感じにして貰って、
ナチュラルメイクもして貰った。
親族の顔合わせをして、
家族の前で改めて結婚の申し込みと2人の気持ちを表明して、
指輪と時計を婚約の記念として交換した。
そして、用意していた婚姻届に署名などして、
簡単な結納とした。
親族と言っても、
こちらは渉さんと私。
メイちゃんの方は、健吾さんと慎吾さんとメイちゃんに、お祖母様だけだった。
その後、ホテルのカメラマンさんにお願いして、
室内や外で、いくつか写真を撮っていただいて、
少し遅めの時間の昼食会をした。
お祖母様はとても無口な方なのか、
認知症のせいなのか、
健吾さんに手伝って貰いながら少しだけ箸をつけるだけで、
とても疲れてしまったようだった。
後は夕食と花火を楽しむだけということになり、
メイちゃんが、
「お着物、苦しくて…」とそっと言うので、
2人で着替えに行った。
2人分の着物を畳んでいると、
「お母様のお見立てですか?
素敵なお振袖ですこと!」と着付師さんに声を掛けられた。
メイちゃんはちょっと困った顔をするので、
私が「ありがとうございます」と答えた。
キャリーバッグに着物を詰めて、
「お手入れしてから、お父様の処に戻しておきますね?」と言うと、
「ありがとうございます」とはにかんだ顔で言った。
ゆったりしたワンピースに着替えて、
それぞれの部屋に戻った。
駅からは少し離れた大きなホテル。
外に並んだ大きなヤシの木が印象的なホテルで、オーシャンビューの新館のお部屋は、ベランダにもゆったりとした椅子が置かれていた。
着付けは自分でも出来るけど、
メイちゃんと一緒にホテルでお願いすることにした。
襟をつけたり、細々したこともあったので、
一度持ち帰って確認出来て良かったと思った。
メイちゃんは大袈裟に和装用にアップにするより、
初々しくダウンスタイルの髪型にして貰って、
うっすらメイクまでして貰った。
私は男の子のように短い髪なのに、
上手く巻いたりしてくださって、
いつもよりふんわりした感じにして貰って、
ナチュラルメイクもして貰った。
親族の顔合わせをして、
家族の前で改めて結婚の申し込みと2人の気持ちを表明して、
指輪と時計を婚約の記念として交換した。
そして、用意していた婚姻届に署名などして、
簡単な結納とした。
親族と言っても、
こちらは渉さんと私。
メイちゃんの方は、健吾さんと慎吾さんとメイちゃんに、お祖母様だけだった。
その後、ホテルのカメラマンさんにお願いして、
室内や外で、いくつか写真を撮っていただいて、
少し遅めの時間の昼食会をした。
お祖母様はとても無口な方なのか、
認知症のせいなのか、
健吾さんに手伝って貰いながら少しだけ箸をつけるだけで、
とても疲れてしまったようだった。
後は夕食と花火を楽しむだけということになり、
メイちゃんが、
「お着物、苦しくて…」とそっと言うので、
2人で着替えに行った。
2人分の着物を畳んでいると、
「お母様のお見立てですか?
素敵なお振袖ですこと!」と着付師さんに声を掛けられた。
メイちゃんはちょっと困った顔をするので、
私が「ありがとうございます」と答えた。
キャリーバッグに着物を詰めて、
「お手入れしてから、お父様の処に戻しておきますね?」と言うと、
「ありがとうございます」とはにかんだ顔で言った。
ゆったりしたワンピースに着替えて、
それぞれの部屋に戻った。

