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第56章 マドンナ

啓介は感慨深い思いで愛する天使を眺めていた。

今、美しい由美の姿に男達が釘付けになっている。
古い表現だが、社内のマドンナと呼ばれている。

そのマドンナが自分の作った「誓いの言葉」をなぞりながら感じるなんて。
坂口のことを「御主人様」と声に出して「メス犬奴隷」として服従を誓ったのだ。

意識しないようにするのだが、坂口のコックはエレクトしてしまう。
それを沈めるように、メモをパソコンに打ち込んでいった。