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「ヴァーチャル奴隷」契約(文字だけでイカせてくれますか?)
第121章 由美の不安
「だけど・・・・」

由美は呟く。
何百回、何千回、何万回、繰り返したことだろう。

「欲しい・・・抱かれたい・・・」

啓介に、あの優しい腕の中で温もりを感じていたい。
写真ではなく、実物の男の瞳で見つめられたいのだ。

バイブのレッスンで今まで以上の快感、絶頂を味わうことができるようになった。
だけど、それが何になるというのだ。

「おまじない」の囁きでいい。
啓介の、御主人様の愛に包まれていたい。

シンプルすぎる欲求に、由美は押しつぶされそうになっている。
膨れ上がった欲情が破裂しそうで、毎日、身体を震わせていた。

会社で短い言葉を啓介と交わした後、由美はトイレに走る。
時には狭い個室で欲望を満たし、興奮を沈めるために洗面で顔を洗う。

メイクをし直しながら、見つめる鏡の中の自分に問いかける。
今のままでいいのか、と。

啓介との「ヴァーチャル・ライフ」は充実した日々を重ねていた。
それと同時に、言い知れぬ不安と焦りも大きく膨れ上がろうとしている。

鏡の中の自分に向かって、由美は囁くように呟く。

「ねぇ・・・・欲しい・・・よね・・・?」

誰もいない一室の中で、その声は空しく響いていくのであった。
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